あなたの肌悩みに医師がお答えします
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繰り返す顎(あご)ニキビの原因と対策、美容皮膚科での治し方とは

更新日:2026年1月31日 土曜日

知らず知らずのうちにできてしまい、治っても何度も繰り返すやっかいな「顎ニキビ」。顎を含むUゾーンにニキビが大量にできたり、顎下やフェイスラインに押すと、痛いしこりのようなニキビができたりして悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

繰り返す顎ニキビの主な原因は、ホルモンバランスの乱れによる角質の肥厚と皮脂の詰まりです。大人特有の複雑な要因が絡むため、セルフケアのみでの完治は難しく、根本改善には内側と外側からの専門的なアプローチが欠かせません。

ここでは、全国から1日80名~100名の患者様が訪れるタカミクリニック ニキビ治療院の医師が、顎ニキビが治りにくい理由、正しいスキンケア、そして「しこり」や「跡」を残さないための美容皮膚科での治療を紹介していきます。あなたの肌に本当に必要な対策を知って、繰り返す悩みから解放される一歩を踏み出していきましょう。

 

※この記事は、美容皮膚科タカミクリニック副院長の山屋 雅美医師が監修しています。

 

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「顎ニキビ」は症状がひどくて、なかなか治らない理由
 

顎ニキビはなぜ「治りにくくて繰り返す」の?

顎ニキビは、20代以降にできやすい「大人ニキビ」の代表的な部位です。
顎を含むフェイスラインは、ホルモンバランスの乱れやストレス、生活習慣の影響を受けやすく、その結果、ニキビの原因となる角質肥厚や皮脂の過剰分泌が起こりやすくなります。

顎ニキビが治りにくく繰り返すのは、原因が一つではなく、複数の要因が複雑に絡み合っているためです。
そのため、皮脂の過剰分泌が主な原因である10代の思春期ニキビよりも治りにくく、再発しやすい傾向があります。

 

生理前やストレスでホルモンの影響を受けやすい

顎やフェイスラインは、ホルモンの影響を受けやすい部位です。男性にヒゲが生えることからも分かるように、特に「男性ホルモン」の影響を受けやすい場所なのです。
強いストレスや生活習慣の乱れでホルモンバランスが崩れると、女性でも相対的に男性ホルモンの影響が強まります。すると、肌の角質が厚く硬くなり(角質肥厚)、皮脂分泌量が増加します。その結果、厚くなった角質が毛穴の出口を塞ぎ、過剰な皮脂が毛穴に詰まることでニキビが発生します。

また、女性特有のサイクルも大きく関係します。生理前になると「黄体ホルモン(プロゲステロン)」という女性ホルモンの分泌が盛んになります。このホルモンは男性ホルモンと似た働きを持ち、皮脂の分泌を促します。「生理前になると決まって顎にニキビができる」という方は、この黄体ホルモンの影響を強く受けており、生理周期に伴うホルモンバランスの乱れが、顎ニキビを繰り返す大きな一因となっています。

 

無意識の癖や「物理的刺激」で炎症が悪化しやすい

顎は、頬杖をついたり、無意識のうちに触ってしまったりしやすい部位です。また女性の場合は産毛、男性の場合は髭を剃るなどのお手入れを頻繁におこなう部位でもあります。そのため、手やカミソリを介して細菌が毛穴に入りやすいことから、顎のニキビが腫れやすい傾向が見られます。

 

放置NG!繰り返す炎症がしこりニキビに

ホルモンバランスの影響を受けてできる顎ニキビや顎下のニキビは、繰り返しやすくなっています。同じところに強い炎症を繰り返していると、皮下組織が線維化して、大きくて押すと痛いしこりのあるニキビ(硬結ニキビ)に発展してしまうことも。

 

顎のニキビは単独の原因ではなく、いくつかの原因が絡み合って発生することが多いため、悪化するととてもやっかいです。一刻も早く顎ニキビを治すには、体の内側と外側、両面からトータル的なケアをしていく必要があります。

 

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顎ニキビを発生させる6つの原因
 

顎ニキビを発生させてしまう原因はさまざま。いくつかの要因が絡まりあっています。その中での主な要因を6つ解説していきます。

 

【1】不規則な生活によるホルモンバランスの崩れ(睡眠不足)

「なぜ、不規則な生活がホルモンバランスと関係あるの?」と疑問に思う方も多いと思いますが、女性ホルモンの分泌と自律神経をコントロールしている脳の部位(視床下部)は同じため、互いに影響を受けやすくなっています。そのため、寝不足など不規則な生活によって自律神経が乱れると、女性ホルモンの分泌にも影響を及ぼします。ホルモンバランスが乱れて体内の男性ホルモンが多くなりすぎてしまうと角質層が厚くなり、毛穴が塞がれると過剰に分泌された皮脂が毛穴に詰まり、白ニキビを発生させてしまいます。

女性の場合は、男性ホルモンと似た働きをもつ黄体ホルモンが優位になる生理前や妊娠中は、顎にニキビができやすくなる傾向があります。特に睡眠時間が不足すると、肌の生まれ変わり(ターンオーバー)のリズムが崩れてしまい、肌が荒れやすくなってしまうので気をつけてください。

 

【2】皮脂・乾燥

適切な量の皮脂は外的刺激から肌を守ったり、肌の水分を蒸発させないために必要です。しかし、あまりにも多くなると酸化した皮脂が炎症を起こすことにより、毛穴周りの角質が肥厚し、毛穴が詰まりニキビを発生させてしまします。朝・夕2回の洗顔で皮脂膜をリセットするように心掛けましょう。
ただし、あまりに皮脂を取り過ぎて乾燥すると、肌が「皮脂が足りない」と勘違いしてしまい、皮脂を過剰分泌させてしまうので注意が必要です。また、肌が乾燥していると、肌に本来備わっているバリア機能が失われ、少しの刺激でも肌が傷ついて炎症を起こし、ニキビになってしまうので気をつけてください。

 

【3】紫外線

紫外線とニキビは大いに関係しています。ニキビを予防し悪化を防ぐためには、紫外線対策が大切です。ニキビの原因菌であるアクネ菌は、誰の肌にも常在していて「ポルフィリン」という代謝物を産生していますが、このポルフィリンに紫外線が当たると、大量の活性酸素が発生しニキビの炎症を悪化させます。
さらに紫外線は、メラニン色素を誘発させてニキビ跡(色素沈着)を招いてしまいます。

 

【4】ストレス

ストレスを感じると、体の調子を整えてくれている自律神経のバランスが崩れ、それに伴いホルモンバランスも崩れてしまいます。このホルモンバランスの崩れが、皮脂の過剰分泌を促したり、肌の角化を亢進させ毛穴を詰まりやすくしたりしてしまうのです。

 

【5】直接的な刺激

頬杖や髭剃りなど、肌への直接的な刺激が肌を傷つけ、そこから雑菌が侵入して炎症を起こし、ニキビを発生させることもあります。スキンケア時に肌を強く擦ることや、マスクの着用によって生じる摩擦も顎ニキビの炎症を悪化させる要因になるので注意しましょう。

 

【6】食生活の乱れ

ファーストフードや揚げ物などの脂質、ケーキやお菓子などの糖質は、皮脂の分泌を増やす原因になるので摂りすぎないように注意を。また、野菜やタンパク質不足など、栄養の偏った食生活をしていると、肌が荒れやすくなるので気をつけましょう。

 

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顎ニキビを予防する7つの日常生活でできる対策
 

顎のニキビを予防、悪化させないためには、正しいスキンケアや体調に不調がでないよう心掛けることが大切です。日常生活で気をつける7つのポイントを押さえておきましょう。

 

日常生活で気をつける7つのポイント

①洗顔はやさしく刺激を与えない

汚れを落とそうとするあまり、肌をゴシゴシ擦って洗う方がいますが、肌を傷つけてしまうため逆効果です。スクラブ入りなど、刺激の強い洗顔料も避けてください。洗顔をするときは、しっかり洗顔料を泡立てて、手のひらと肌の間に泡のクッションをつくり、40秒くらいでやさしく洗うようにしましょう。

②肌のうるおいを逃さない保湿ケアはしっかりと

ニキビができると「保湿しない方が良いのでは?」と思う方がいますが、保湿はしっかりおこないましょう。もちろん、過剰な油分の保湿は厳禁ですが、保湿は肌のバリア機能を保ってくれる大切なケアです。

ニキビのできやすい部分はクリームやオイルでの保湿を避け、保湿力の高い化粧水を重ね塗りした後、油分の少ないゲルや乳液で保湿をしましょう。コットンの摩擦はニキビの炎症を悪化させてしまうため、スキンケア時はコットンを使用せず、ハンドプレスで化粧水をしっかりと浸透させましょう。

③規則正しい生活習慣を心掛ける

ニキビのないきれいな肌を目指したいのであれば、規則正しい生活を送ることが大切。睡眠時間は十分に確保しましょう。睡眠中に分泌される「成長ホルモン」は、ターンオーバーを促し、バリア機能を高める働きがあります。以前はお肌のゴールデンタイムと言われる22時~2時の時間帯に寝るようにと言われていましたが、就寝する時間帯よりも、いつも決まった時間にベッドに入り、きちんと熟睡をする「質の高い睡眠」をとることのほうが大切です。パソコンやスマートフォンは寝る前に極力使わないなど、入眠環境を整えて、眠りの質を高めるようにしましょう。

④ストレスを溜めない

ストレスを溜め込まないように、運動や趣味を生活の中に取り入れると良いでしょう。ただ、間違っても「ドカ食い」のようなストレス解消法をとらないようにしてください。時々でもゆっくり入浴して、日々の緊張やストレスで高まった交感神経を抑え、副交感神経を優位にもっていくようにしましょう。

⑤紫外線対策を徹底する

日焼け止めを使って、紫外線対策をしっかりおこないましょう。日焼け止めは洗い流すのを忘れると、毛穴詰まりやニキビを招く要因になってしまうので、しっかり洗い流すのは忘れないようにしてください。日焼け止めは季節問わず一年中を通して使用し、紫外線の強い季節には帽子や日傘を併用することをおすすめします。

⑥直接的な刺激の肌に与えない

男性であれば、髭剃りの刃はこまめに取り替えたり、髭剃りのときはシェービングジェルをしっかりつけておこなうなどの工夫が必要です。また、顎を触ったり、頬杖をついたりする癖のある方は、癖を治すように意識してみましょう。
このほかにも、襟付きの服などが顎に当たってしまっていたり、マスクの着用により肌に摩擦を与えている場合もあります。顎ニキビが気になる方は、なるべく顎に直接的な刺激が加わらないような服を選んだり、サイズの合ったマスクや肌に優しい素材のマスクを選ぶようするのが得策です。

⑦バランスの良い食事を心掛ける

意識しないと不足しがちな、ビタミン、ミネラル、タンパク質が豊富な食べ物は積極的に摂るようにしてください。特に、肌の炎症を抑えたりコラーゲンの生成をサポートしたりするビタミンC、脂質の代謝を調節し肌の健康を保ってくれるビタミンB群は、意識して摂るようにしましょう。外食が多い方、偏食気味な方は、サプリメントを取り入れて、不足しがちな栄養素を補いましょう。

 

タカミクリニックでは、ニキビがあるときのスキンケア方法についてもアドバイスをおこなっています。

 

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美容皮膚科での顎ニキビの治し方
 

セルフケアだけでは対処しきれないほど悪化してしまった場合や、押すと痛いしこりのようなニキビを治したい場合、ニキビ跡になるのを避けたい場合などは、美容皮膚科での治療がおすすめです。

ここでは、実際にタカミクリニックでおこなっている顎ニキビも治療方法をご紹介します。

 

【1】内服薬・外用薬

タカミクリニックでは、臨床経験を活かしてできた独自開発のオリジナル治療薬をご用意しています。
肌の炎症を抑え菌を抑制し、肌のターンオーバーを整え、男性ホルモンを抑制する働きのある内服薬や外用薬を処方しています。ニキビの炎症を鎮静する抗炎症成分、抗男性ホルモン薬、抗酸化作用の高いビタミンC誘導体を配合した治療用ローションは特に効果的です。

 

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【2】ケミカルピーリング

皮膚にピーリング剤を塗布し、角質細胞間をゆるませたり角質層を剥離させたりすることで角質層を整え、毛穴の詰まりを改善させる方法です。ケミカルピーリングによってターンオーバーが促進されるため、ニキビ治療だけでなくシミやしわなどの改善にも効果があります。
ピーリング剤の種類、濃度や塗布時間によっても効果が異なるため、タカミクリニックでは、医師による一人ひとりに合わせた肌診断のうえ、おこなっています。

 

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【3】イオン導入

ビタミンC誘導体やビタミンCE誘導体といった肌の健康を保つために有効な成分は、ただ肌に塗るだけではほとんど肌に浸透しません。専用の機器を使って有効成分を肌の奥深くまで届けるイオン導入は、ニキビの炎症抑制、皮脂の分泌調整、保湿効果、ターンオーバーのサポート、ニキビ跡の凹みの予防など、ニキビに対してさまざまな効果があるだけでなく、すでにできてしまったニキビ跡の色みを目立たなくするのにも有効です。抗男性ホルモン薬など、医療機関ならではの成分を配合したオリジナル導入液をタカミクリニックでは使用しています。

 

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【4】LED治療

LEDの光を使い、肌の中で炎症を起こしているアクネ菌を殺菌したり、皮脂線に作用して皮脂の分泌を抑制したりする治療法です。ニキビだけでなく、しわやシミの軽減、コラーゲンの生成をサポートすることによるハリと弾力の強化など、さまざまな効果が期待できます。ケミカルピーリングやイオン導入と組み合わせることによって、より一層高い効果を得ることができます。

 

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【5】ニキビ圧出

ニキビが気になって自分で潰してしまいそうなときにおすすめなのが、「ニキビ圧出」です。専用の器具を使って、ニキビの中にある皮脂や膿を肌に負担をかけずに取り出し、ニキビの悪化を抑え、ニキビ跡になるのを防ぎます。「自分でニキビを潰す」という行為はニキビ跡をつくってしまいますので、美容皮膚科を頼りましょう。

 

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【6】ニキビ注射

炎症を起こしているニキビに、治療薬を直接注入する方法です。ニキビの炎症を抑えることで、ニキビの悪化を防ぐことができます。ニキビ跡(凹み)も最小限に抑えることができます。
ただし、あくまで「炎症を起こしているニキビを治療する方法」であり「繰り返すニキビの体質を改善する方法」ではありません。ニキビができてしまったときの対処療法を考えましょう。

 

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【7】院内処方コスメ(スキンケア)

タカミクリニックでは、日常のスキンケアが治療の効果を大きく左右すると考え、長年の経験に基づいた、オリジナルのニキビ用のトータルスキンケアラインをご用意しています。

 

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【8】自宅でおこなうセルフケアの指導

ニキビの原因は、間違った日々のセルフケアの可能性があります。ニキビ治療には自宅でのケアは欠かせないため、正しいセルフケアをおこなっていただくため、タカミクリニックではカウンセリングをおこない、一人ひとりにあったケア方法を指導しています。

 

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まとめ
 

顎ニキビは、ホルモンバランスの乱れや摩擦などの外的刺激、ストレスといった複雑な要因が絡み合う「大人ニキビ」の代表格です。思春期ニキビと異なり、自然治癒することやセルフケアだけで完治させることは難しく、繰り返す炎症が「しこり」や「深いニキビ跡」を招くリスクもあります。

健やかな肌を取り戻すには、正しいスキンケアに加え、生活習慣の見直し、そして美容皮膚科での専門的なアプローチという「体の内側と外側のトータルケア」が解決の近道ですが、すべてのクリニックがニキビ治療に精通し、美容の観点を取り入れた治療をおこなっているわけではありません。

美容皮膚科タカミクリニックでは、長年に渡り培ってきたニキビ治療の知識を活かし、臨床経験に基づいたオリジナルの治療薬を開発や施術など、独自のニキビ治療をおこなっています。繰り返す連鎖を断ち切り健やかな肌を一緒に取り戻していきましょう。

 

 

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