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目の下のくまは老化のサイン!原因と改善するホームケア

更新日:2025年11月11日 火曜日

疲れて見えたり、老けて見える目の下のくま。20代を境に、急に目の下のくまが目立つようになったと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。一般的に「目の下のくまは寝不足のサイン」と思われがちですが、目の下のくまには「青くま」「赤くま」「茶くま」「黒くま」の4つの種類があり、それぞれ異なる原因と対策が必要です。

目の下のくまは、年齢を重ねるごとに悪化しやすくなるため、しっかりとケアをすることが大切です。ここでは「目の下のくまを消したい」、「しっかり寝てもくまが改善しない」とお悩みの方向けに、くまの原因と治し方、対策ケアを医師が解説。目の下のくまをメイクで隠すのではなく、根本的な改善を目指しましょう。

 

※この記事は、美容皮膚科タカミクリニック副院長の山屋 雅美医師が監修しています。

 

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目の下のくまの種類と原因
 

目の下のくまは、大きく分けて4種類あります。青く見える「青くま」、赤く見える「赤くま」、茶色く見える「茶くま」、黒く見える「黒くま」の4種類です。
くまを治すためには、まずはくまの種類とそれぞれの原因を知ることが重要です。

 

【1】「青くま」の原因と特徴

 

原因

青くまとは、目の周りの毛細血管の血行不良が原因でできるくまです。引き起こす要因はいくつかあります。

  • ・冷え
  • ・生活習慣の乱れ
  • ・ホルモンバランスの乱れ
  • ・ストレス
  • ・睡眠不足
  • ・パソコンやスマートフォンの長時間使用

 

特徴

目の周りには多くの毛細血管が通っており、血行不良が起こると、血液がスムーズに流れずに滞り「うっ血」が生じ、青っぽいくまが現れます。特に寝不足になると血行不良を起こしやすいので、寝不足でできる青くまは、このくまのことを指しています。

顔の皮膚の厚さは部位によって異なり、目元の皮膚は平均0.6mmと非常に薄いため、皮下の状態が表面に影響しやすくなります。そのため、血行不良によるうっ血が生じると、酸素が不足した静脈が透けて見えることで、青っぽく見える青くまが生じます。

スマートフォンでのSNSや動画視聴に加え、パソコンを使った長時間の作業が日常化している現代、青くまに悩む方が増えつつあります。症状が軽度なうちは、血行改善をすれば青くまは改善するので、目の疲れを感じたからケアしていきましょう。
また、目元の皮膚のハリやボリュームが低下すると青くまが現れやすくなるため、青くま予防としてアイケアを取り入れることも重要です。

 

【2】「赤くま」の原因と特徴

 

原因

赤くまとは、目の下の皮膚が薄くなり目の周りの筋肉である眼輪筋の色が透けて見えることが原因で、目の下が赤みを帯びて見えるタイプのくまです。

 

特徴

赤くまは、目の下の皮膚が薄い方や色白の方に出やすく、眼輪筋の色が透けて赤みとして目立ちます。また、眼窩脂肪の突出や血流の悪化と連動して、さらに目立つことがあります。青くまと同じく、目元のハリやボリュームが低下すると赤くまが現れやすくなるため、日常的なアイケアで予防することが重要です。加えて、血行不良、睡眠不足、ストレス、ホルモンバランスの乱れも悪化の要因となります。

 

【3】「茶くま」の原因と特徴

 

原因

茶くまとは、主にメラニンによる色素沈着が原因でできるくまのことです。目の下の皮膚は頬などの皮膚と比べてとても薄く、少しの刺激でも色素沈着を起こしやすいデリケートな場所です。
そのため、朝起きて目を擦ったり、アイメイクを落とす際に強く擦ると、摩擦による刺激でメラニンが生成され、目の下の皮膚に色素沈着を起こしてしまいます。紫外線やスキンケア時の摩擦だけでなく、メイクの落とし残しも茶くまの原因になります。

年齢を重ねターンオーバーが低下すると、メラニンの排出が上手くおこなわれなくなるため、さらに色素沈着が発生しやすくなります。

 

特徴

目の下の皮膚が肘や膝のようにゆるんで一箇所に溜まり、ちりめんじわのように色調が暗く見えている状態です。

茶くまは、コンシーラーなどのメイクで隠そうとしても、皮膚のゆるみや目元のしわが目立ちやすいため、メイクで茶くまを隠すのではなく根本的に改善する必要があります。

 

【4】「黒くま(影くま・たるみくま)」の原因と特徴

 

原因

黒くまとは、年齢とともに目元の皮膚の弾力やボリュームが低下し生じるたるみやくぼみ、さらに目の下の脂肪(眼窩脂肪)のふくらみによってできる「影」が原因となり、目の下が黒く見える状態のことです。皮膚自体が黒くなっているわけではありません。影が原因でできるくまのため「影くま」とも呼ばれています。

 

特徴

黒くまの特徴である目の下の脂肪のふくらみはなぜ起きるのでしょうか?
私たちの瞳は、1日に1万回以上のまばたきをすると言われています。まばたきの回数は同じですが、年齢とともに目を開閉する眼輪筋(がんりんきん)と呼ばれる筋肉や目元の靭帯がゆるんでしまうと、眼窩脂肪(がんかしぼう)と呼ばれる瞳のクッションの役割をする脂肪が前に出てきてしまい、目の下に影をつくってしまうのです。

黒くまは骨格の違いなどで10代からできる人もいて、スキンケアやマッサージなどのホームケアでは効果が出にくいのです。治療法としては、ヒアルロン酸を注入したり、眼窩脂肪を除去する治療があります。

 

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目の下のくまを取るには?自宅でできる対策
 

青くま、赤くま、茶くま、黒くまの原因と特徴についてご紹介しましたが、できてしまった目の下のくまは、できるだけ早く簡単に取りたいですよね?
まずは、それぞれのくまをセルフケアでできる改善方法をご紹介します。

 

【1】「青くま」の改善方法:温冷ケア・マッサージ

青くまは目元の血行不良が原因で引き起こされてしまいます。寝不足や、パソコン、スマートフォンの使いすぎなど、目の疲れなどから目の下の血流が滞り、うっ血し青暗く見える状態です。ストレスをなくし、睡眠をしっかりとるなど根本的な改善は必要なのですが、すぐにどうにかしたいというのであれば「温冷ケア」が効果的です。目の周りには毛細血管が多く存在するので、目元を温め冷やすことで血行が改善され、青くまの対策になるのです。

①タオルを使って温冷ケア

清潔なハンドタオルを水で濡らし、ラップをかけて、500Wの電子レンジで1分~2分温めた蒸しタオルと、水で濡らし冷蔵庫で少し冷やしたタオルをつくりましょう。蒸しタオルを目元に置いて5分、冷やしたタオルを目元において5分、これを交互に2回~3回繰り返しましょう。血行不良によって顔色が悪くなっている方は、顔全体に蒸しタオルを置くことで、顔色と目の下のくまの両方を改善することができます。

②目元のマッサージとストレッチ

目元のマッサージやストレッチをおこなうと、目元の血行を改善したり、目元の筋肉のたるみを予防したりすることができます。

1:用意するもの

フェイスマッサージ用のクリームを用意しましょう。目の周りは皮膚が薄く、マッサージが刺激になってしまうこともあるので、刺激にならないように十分な量のクリームを使うことが大切です。強く擦ったり、力を入れないように注意しておこないましょう。

2:目元のストレッチ

(1)目をギュッと力いっぱい閉じて5秒ゆっくりと数える。

(2)次に目を大きく開いて5秒キープする。このストレッチを5回ほどおこなうと、眼輪筋を鍛えることができるので、目元のたるみや黒くまの予防になります。

3:目のマッサージ

(1)両手の人差し指、中指、薬指の3本の指の腹を額に当て、こめかみまでゆっくりと指圧します。

(2)薬指の指の腹を使ってこめかみから目尻までなぞり、目尻から目頭まで目の下の骨を触るように優しく指圧しながら移動させます。

(3)同じく薬指を使って目頭から目尻まで、目の上の骨を触るように優しく指圧しながら移動させます。このマッサージを5回程度おこなうことで、目元の血行を促進することができます。青くまに効果があるので、ぜひ試してみてください。

4:リンパマッサージ

顔の周りの老廃物が溜まっていると、目元のむくみやたるみに繋がってしまい、余計にくまが目立ってしまうので目のマッサージと一緒におこなってみましょう。

(1)両耳の後ろのリンパ節を指で押すように5回~10回刺激します。

(2)両耳の耳たぶをつまみ、横に引っ張ります。気持ちがいい部分で止めて10秒間キープします。

(3)耳たぶをかるく揉みます。

(4)耳下から鎖骨までを撫でるように刺激し、鎖骨の辺りを軽く押して終了です。

 

【2】「赤くま」の改善方法

赤くまは、目の下の皮膚が薄くなることが直接的な原因ですが、眼窩脂肪の突出や血流の悪化とも関係しています。慢性的で強い赤くまは美容医療でのケアが必要ですが、疲れたときに赤くまが目立つ方や、うっすら赤くまが見える方は、予防を兼ねて自宅ケアを取り入れましょう。

①保湿・ハリケア

目元の皮膚は非常に薄いため、保湿力の高いアイクリームや美容液で乾燥を防ぎ、ハリや弾力を保ちましょう。

②生活習慣の改善

質の良い睡眠を十分にとり、ストレスを溜めないことが赤くまの悪化防止につながります。また、入浴で体を温めたり、適度な運動で全身の血流を良くすることを心掛けましょう。

③眼輪筋エクササイズ

目の周りの筋肉を鍛える簡単な運動(目を大きく開けたり閉じたりするなど)で、筋肉のハリや目元のボリューム低下を防ぎ、赤くまの予防につながります。エクササイズをおこなう際は、シワが入りにくいよう鏡を見ながら注意しておこないましょう。

 

【3】「茶くま」の改善方法:美白ケア

茶くまは、目の下の皮膚が色素沈着を起こしてできるくまなので、「美白ケア」をおこなうことが改善方法になります。
目元の皮膚には汗腺や皮脂腺がほどんどなく、水分を保持する力が低く、乾燥が原因でできる小じわ(ちりめんじわ)も茶くまを目立たせる要因になります。そのため、美白ケアに加え、保湿ケアもしっかりとおこなうことが茶くま改善の近道と言えます。

①保湿をしっかりとおこなう

顔全体をしっかりと化粧水で保湿してからコットンパックを。刺激の少ない化粧水をコットンに染み込ませて目元に貼りましょう。3分程度を目安に。長時間コットンを貼りっぱなしにするのは逆効果です。

②美白や保湿成分が配合されたクリームを使用

ビタミンC誘導体といった美白成分や、セラミドなどの保湿成分がたっぷりと含まれたクリームを目元にやさしく塗りましょう。

③紫外線対策を徹底

紫外線も肌に大きなダメージを与えるため、目元の日焼け対策も怠らずにおこないましょう。

④スキンケア中の摩擦に注意

目元を擦らないようにし、刺激を避けて丁寧に優しくケアをおこないましょう。刺激は色素沈着の原因になります。

 

【4】「黒くま」の改善方法

黒くまは、眼輪筋のたるみによって眼窩脂肪が飛び出してしまうことで起きてしまうので、ホームケアでできることは少ないです。

①美容医療の力を頼る

専門の医師に相談し、眼窩脂肪を除去することで改善します。凹みによる黒くまの場合はヒアルロン酸注入も有効です。

②青くまや茶くまのケアをおこなってみる

黒くまと青くまなど、混合しているくまもあります。黒くまが気になる場合でも、青くまや茶くまのケアをおこなってみると、くまが薄くなったように見えることもあります。

 

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改善しない場合の目の下のくまを治す方法
 

2種類以上のくまが合わさっている場合や、根本的な原因が不明の場合は、医師の指導を受けなければ効果的なケアをおこなうことが難しいです。

マッサージやスキンケア、生活習慣の改善を心掛けてもなかなか治らない場合は、医療機関を受診するのをおすすめします。ここからは、美容医療での目の下のくまの治し方を紹介します。

 

【1】 美容外科で施術

下眼瞼脱脂術:黒くま解消

目の下の眼窩脂肪によるふくらみが原因の「黒くま」を改善する治療です。下まぶたの裏から結膜を切開し、眼窩脂肪(がんかしぼう)と呼ばれる脂肪を取り出して、膨らみを無くすことでくまを治療します。深刻な黒くまにとても有効な方法となりますが、やはり手術による治療なので金額も高く、少なからずリスクもあるので、ハードルが高いのがデメリットです。

 

【2】美容皮膚科での施術

タカミクリニックでおこなっているおすすめの施術をご紹介します。

スネコス(SUNEKOS)注射:青くま・赤くま・黒くま(影くま)解消

青くま・赤くま・黒くま(影くま)におすすめの「スネコス注射」は、アミノ酸・非架橋ヒアルロン酸を主成分とする薬剤「スネコス(SUNEKOS®)」を目の周りに注入することで、目元の皮膚のコラーゲンやエラスチンの再生を促進し、真皮を再構築させる治療です。肌に厚みやハリをもたらすことで、くまを目立たなくさせていく、くま治療の新しいアプローチです。

 

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眼窩脂肪溶解注射:黒くま(脂肪によるふくらみ)解消

黒くまの主な原因の一つである目の下の脂肪(眼窩脂肪)によるふくらみのみを、メスを使わずに、メディカルハーブを主成分とした溶剤を直接脂肪層に注射することによって除去する治療法です。眼窩脂肪へのアプローチはこれまで、外科的手術「脱脂」以外には治療が難しいとされてきましたが、この注射の誕生により腫れなどのダウンタイムなく治療をおこなうことが可能となりました。

 

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ヒアルロン酸注射:黒くま(くぼみ)解消

目の下のくぼみが原因の「黒くま」に効果的な治療です。目の下のくぼみにヒアルロン酸を注射することで肌を面で持ち上げ、疲れて暗くみえる黒くまの症状を改善します。ヒアルロン酸注入により目元がふっくらと明るくなることで肌そのものをキレイに見せる効果もあります。手術に比べて安価で受けられるので、手術はちょっと怖い…という方におすすめです。コンシーラーやエステ、化粧品では消すことのできなかったくまが見違えるほどキレイになります。

 

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プライムX[美肌RF](高周波熱治療):青くま・赤くま・黒くま(たるみ)解消

高周波熱の力で真皮のコラーゲンを増殖させ、皮膚のたるみを改善させることで目元のハリを回復し、青くま・赤くま・黒くま(たるみくま)を改善していきます。深部加熱によって得られる血行促進効果も青ぐま改善をサポートします。痛みやダウンタイムのないくま治療を求めている方に特におすすめです。

 

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メソフェイシャル(エレクトロポレーション治療):茶くま解消

色素沈着が原因の「茶くま」におすすめの導入治療です。ビタミンC誘導体やトラネキサム酸など、できてしまったメラニン色素を薄くし、新たなメラニンをつくらない効果のある美白成分を肌の深部に届けることができる、美容医療スキントリートメントです。茶くまを改善しながら、顔全体のトーンもアップすることができます。

針を使用しないので、肌へのダメージや痛みは一切ありません。施術後すぐに化粧ができるので、ダウンタイムを気にする女性の方にも気軽に取り入れやすい、医療レベルの美肌ケアです。

 

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美容皮膚科でおこなう治療のメリットは、自身のくまの原因を的確に診断してもらうことで、早期の改善が期待できるところです。外科とは異なりメスを使わないため、ダウンタイムも少なく効果の高い治療が多いところも美容皮膚科での治療の強みです。ただし、最先端技術を利用する場合もあり、ホームケアと比べて金額が高いことがデメリットとと言えるでしょう。

セルフケアで改善が見られない場合は、自分では気付けていない別のところに原因がある可能性もあるので、一度美容皮膚科の受診をおすすめします。

 

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まとめ
 

目の下のくまが「青くま」「赤くま」「茶くま」「黒くま」の4つの種類に分けられ、それぞれ原因とケア方法が異なることを解説しました。摩擦や紫外線が原因の茶くまには美白・保湿ケア、血行不良による青くまには温冷ケアやマッサージが効果的です。一方、皮膚の薄さが原因となる赤くま、加齢によるたるみや影が原因の黒くまは、自宅でのケアだけでは改善が難しく、専門的な治療が有効となります。

あなたのくまのタイプを正しく見極めることが、根本的な改善への第一歩です。タカミクリニックでは、一人ひとりの目の下のくまのタイプに合った治療法をご提案しています。正しい知識と適切なケアで、長年のくまの悩みを解消し、自信のある明るい目元を取り戻していきましょう。

 

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