たるみは老けて見える原因に。リフトアップで若さを取り戻す!
更新日:2024年11月17日 日曜日加齢とともに顔のたるみは目立ってきます。突然老けて見えるようになってしまったことに驚き、リフトアップをするために何かしなければ、なんて思うことも少なくありません。また、たるみによってほうれい線などのしわも目立つようになってしまいますので、何から手を打てばいいか分からず悩んでしまう方も多いのです。
しかし、そういった悩みも“リフトアップ”によって解消することが可能です。リフトアップをすることでたるみを解消し、しわも薄くすることで、見た目の若さも戻ってきます。
さて、それでは、このリフトアップ、いったいどのようにおこなうのが良いのでしょうか?今回は、頬のたるみの原因から、リフトアップの方法、リフトアップ施術についてご紹介していきます。
※この記事は、美容皮膚科タカミクリニック副院長の山屋 雅美医師が監修しています。
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頬がたるむ原因はどういうもの?
頬がたるむ原因にはどのようなものがあるのでしょうか?主に、加齢による皮膚の弾力低下や、表情筋の衰えが原因と考えられていますが、加齢以外にも頬のたるみの原因はあるのです。一つずつ解説していきます。
【1】皮膚の弾力低下
年齢を重ねるに従って、肌の弾力に関わっている真皮層のコラーゲンやエラスチンが減少し衰えてきます。また、コラーゲンやエラスチンをつくる働きのある線維芽細胞の働きも弱くなります。若い人の肌は、これらが衰えていないため、肌にハリがあり、若々しいのです。
疲労や生活習慣、栄養バランスの乱れがある食生活なども、肌に栄養成分が行き渡らなくなってしまったり、血行が悪くなってしまったりする原因になります。これらによって健康な細胞が生まれず、弾力の低下とたるみの原因となってしまうのです。健康な肌細胞をはぐくむことも肌のリフトアップにはとても大切だといえるでしょう。
【2】表情筋の衰え
年齢を重ねることによって、筋肉も衰えていきます。また、マスクを着用する機会が多い人は口まわりの筋肉を動かさないことが増えてしまい、筋肉が衰えやすくなります。顔の肌や脂肪などを支えているのは、表情筋になります。この筋肉量が低下してしまうと、肌や脂肪を支えることが難しくなってしまい、力に負けて下へ垂れ下がることでたるみに繋がってしまいます。表情筋へのアプローチもリフトアップには欠かせません。
【3】姿勢
姿勢も重要になります。悪い姿勢はプロポーションが乱れることだけでなく、顔のたるみの原因になるといわれています。
例えば猫背で生活することによって、自然と顎が前に突き出た姿勢になります。顎が前に突き出た状態は、頬の重心がそのまま下へかかってしまうことになるため、通常の姿勢に比べて頬に余分な重力がかかってしまい、たるみの原因になってしまうのです。
また、肘をついた姿勢も、顔のゆがみが起こりやすくなり、これもたるみへと繋がります。
ここまでに紹介したように、顔のたるみの原因は一つではありませんので、リフトアップをおこなう際は、これらの要因に対して様々なアプローチをする必要となってきます。
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頬のたるみの解消方法はどんなものがあるの?
それでは、頬のたるみを解消するリフトアップの方法としては、どのようなものがあるのでしょうか?
【1】保湿ケアによる肌の弾力アップ
紫外線ダメージや加齢などによる肌細胞の衰えが肌の弾力低下やたるみにつながるとお伝えしました。肌細胞の健康を保つために必要な成分を肌に補うケアもリフトアップの方法の1つです。
肌のうるおいや弾力に欠かせないNMF(天然保湿因子)と細胞間脂質の主成分であるセラミドが高配合されている美容液や化粧水を使い、肌の内部をきちんと保湿する方法があります。化粧水や美容液などに、セラミドなどの有効成分が多く含まれているものを毎日のスキンケアに意識的にプラスしていきましょう。
また、スキンケアによる外側からのケアとあわせて、肌が必要とする栄養を、積極的に補い体の内側からアプローチすることも大切です。肌の構成成分であるタンパク質やアミノ酸、ビタミン、コラーゲンが豊富に含まれている食べ物を積極的に摂取しましょう。外食が多い方や偏食がちな方は栄養の補助としてのサプリメントを活用して、不足している栄養を補給するよう心掛けてください。これによって、健康な肌細胞が育まれ肌に弾力とハリが生まれてリフトアップ効果を高めます。
【2】表情筋トレーニングで顔の筋肉を動かす
表情筋トレーニングで顔の筋肉を動かことも、リフトアップ方法の一つです。
人によって顔の筋肉の使い方にはクセがあり、普段あまり使われない筋肉は衰えていきます。また加齢によっても表情筋は劣化していきます。顔の筋肉が衰えるとたるみに繋がりますので、表情筋トレーニングで顔を意図的に動かし顔の筋肉を鍛えることで、リフトアップ効果を得ることができます。
ただし、ご自身で表情筋トレーニングをする場合は、気になる部位の筋肉だけを動かすことは難しく、間違ったトレーニングが原因となり新たなしわをつくる可能性も考えられます。ご自身でおこなう場合は、トレーニング中に余計なしわが入っていないか鏡でチェックしながらおこなう、トレーニングをやりすぎないことが大切です。
【3】機器やグッズを利用する
たるみ解消を目指す便利グッズや機器などがたくさん販売されています。マッサージ効果のある美顔ローラーや超音波美顔器などです。
中には、リフトアップ用のマスクといったものもあるようです。ただし、これらのマッサージ機器やグッズなどは、あまりリフトアップの効果が感じられないケースや、効果が薄いという場合もあるでしょう。また、間違った使い方によってはたるみを悪化させてしまう可能性があるので、注意が必要です。
【4】リフトアップの施術を受ける
美容クリニックで、リフトアップを目的とした施術を受ける方法もあります。医学的にアプローチしていくため、かなり高い効果が期待できます。また、施術もさまざまあり、メスを利用する手術的な方法や、全く利用せずに施術する方法もあります。後ほど詳細をご紹介していきます。
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リフトアップ施術とはどういうもの?
リフトアップ施術とは、お肌に処置を施すことによって、たるみなどの悩みを解消していくものになります。多数の施術方法があり、コストも高額なものから低額のもの、ダウンタイムを伴うもの伴わないもの、効果が続く期間の長短などの違いがあります。
リフトアップ施術の種類って何があるの?
代表的なリフトアップの施術を5つご紹介します。
【1】切るリフトアップ方法(フェイスリフト)
美容整形外科でおこなっている施術で、メスを入れてしわやたるみの原因となっている余った皮膚を切除し緩んだ筋肉を持ち上げ縫合する、たるみ解消を目的としたリフトアップ術です。
この方法は効果が高く持続期間が長い反面、大がかりな手術となるため痛みやダウンタイムが発生し、傷が残ります。また、高度な技術が要求されるため失敗してしまうと、こめかみ部分や髪の毛の生え際が不自然になってしまうことがあるというリスクがあります。病院選びは慎重におこない、信頼できる医師を見つけましょう。
【2】糸によるリフトアップ方法(スレッドリフト)
メスを使わずに糸を用いてたるんだ部分を引き上げていくことによって、リフトアップをおこなう方法で「スレッドリフト」と呼ばれます。傷跡が残ることもなく、ダウンタイムも短い点が特徴です。リフトアップに使用される糸は、外科手術に使用される医療用の縫合糸で数か月~数年すると体内で溶けるものと、溶けないものの2種類がありますが、最近では溶ける糸が主流となっています。メスを使わない分、安全性が高い方法です。
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【3】超音波や高周波、レーザーなどマシンによるリフトアップ方法(ハイフ、サーマクール、フラクショナルレーザー治療)
肌に超音波や高周波、レーザーなどを照射してリフトアップをしていく方法があります。
「ハイフ(HIFU)」は、高密度焦点式超音波を用いた治療で、真皮層・脂肪層・筋膜といった肌の複数の層に対して、熱エネルギーを与えることで、皮膚を再生させ老化を予防し、たるみの改善する治療です。肌が引き締まり小顔効果も期待できるため特に人気があります。
「サーマクール」は、高周波による熱作用でコラーゲン繊維を収縮させ“皮膚を引き締めるタイトニング効果”と、熱による刺激で肌細胞が活性化し、コラーゲン生成が促進されて“肌にハリと弾力が生まれる効果”によりたるみを解消します。
「フラクショナルレーザー治療」は、高出力のレーザーを肌に照射し、目に見えない小な孔(傷)を開けることにより、肌組織の再構築を促しコラーゲンを増生させます。この肌再生効果によって肌にハリがもたらされます。
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【4】ヒアルロン酸や各種ビタミンなどを注入するリフトアップ方法(水光注射)
加齢とともに失われていくヒアルロン酸や各種ビタミン、アミノ酸などの成分を専用のマシンによって肌にダイレクトに注入する方法です。「水光注射」と呼ばれるこの施術は、真皮のコラーゲン密度を高める薬剤の効果に加え、創傷治療による肌再生、コラーゲン増生効果があり、これらによりリフトアップ効果が期待できます。リフトアップ効果だけでなく、肌の透明感やハリ感を上げることができます。もっとも、効果が持続できる期間は永久的ではありません。ただ、自宅でのマッサージなどのセルフケアだけではなかなか効果が見られなかった人にとっては、即効性があり有効的な方法です。
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【5】脂肪の除去と皮膚の引き締めによるリフトアップ方法(脂肪溶解輪郭注射)
頬の余分な脂肪はほうれい線を招く原因になるります。「脂肪溶解輪郭注射」は植物・海草由来のメディカルハーブを使用し、脂肪代謝の促進と皮膚の引き締める作用があります。この2つの作用によってリフトアップ効果が期待できます。注入後の腫れや痛みがほとんどなくダウンタイムの少ない治療です。脂肪によるたるみが目立つ頬下部や顎下にお勧めです。
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【6】医療用エステ機器によるリフトアップ方法(EMS顔筋リフト、プライムX[美肌RF])
痛みやダウンタイムなどが全くなくリラックスして受けられるリフトアップ施術に「医療エステ」があります。
「EMS顔筋リフト」は、表情筋を電気の力で効率的に鍛えて引き締める治療です。鍛える必要のある表情筋を狙ってトレーニングできるため、自分で筋肉トレーニングや筋肉マッサージするよりも効率よく鍛えることができます。余計なしわをつくることもなく、自然なリフトアップが可能です。
「プライムX[美肌RF]」は、高周波の力で真皮層まで均一に深部加熱することでコラーゲン再生を促し、皮膚のたるみの改善、ハリ感アップをしていく施術です。
「医療エステ」は、定期的に継続することでたるみを予防しつつリフトアップ効果をもたらします。そのため、ライフスタイルに組み入れて定期的に受けることをおすすめしています。
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リフトアップできる部位はどこ?
リフトアップできる部位としては以下のものがあります。
【1】上まぶた
上まぶたのたるみは老けて見えるだけでなく、暗い印象の顔になってしまいます。また、上まぶたのたるみが進行すると、視野が狭く感じられ、物を見やすくするために、無意識のうちに目を見開くために額の筋肉を使う癖がつき、額のしわが深く刻まれる原因となります。
【2】頬
頬がたるむとブルドッグのようになってしまったり、ほうれい線がくっきり目立つようになってしまったりと、年齢が老けてみえる原因になってしまいます。この頬のたるみをリフトアップによって解消すると、ぐっと若返ったように見えます。
【3】顎
顎はたるむと二重顎の原因になります。太っていないのに、太って見られたり、実年齢より老けて見られたりします。この顎のたるみをリフトアップによって解消することは、これらの悩みを解消させることに繋がります。
【4】首
首には年齢が出るといわれているように、どうしても加齢などによってしわが目立つ場所です。首のしわが気になる部分をリフトアップすると、しわを伸ばすことに繋がっていくため、気になるこの目立った首のしわを解消させることができます。
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まとめ
いかがだったでしょうか。リフトアップといっても、たくさんの方法があります。そしてその中には、メスなどを使用しない、簡単にできるリフトアップの方法もあることもお分かりいただけたのではないでしょうか。
たるみが原因で実際の年齢よりも老けて見られてしまうことが多く、フェイスラインのたるみが気になりマスクを外すことに躊躇してしまうなど、たるみについて悩んでいる方も多いと思います。自己流のリフトアップをしてもうまくいかない場合は、年齢のせいだとあきらめずに、美容クリニックによるリフトアップ施術を検討してみてはいかがでしょうか。
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