あなたの肌悩みに医師がお答えします
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「そばかす」の原因は?シミや肝斑との違い、治療法について

更新日:2022年12月1日 木曜日

ふと鏡を見たときに、なにかと気になる肌の「そばかす」。

そばかすは一体どうしてできてしまうのでしょうか?また、よく間違われがちですが、そばかすは普通のシミや肝斑とは異なる症状です。

そばかすとそれらの症状の違いもふまえ、原因や治療法について解説していきます。

 

シミ

肝斑

 

そばかすとは?原因と症状、できやすい人の特徴

そばかすの症状と原因、できやすい人の特徴についてみていきましょう。

 

※この記事は、美容皮膚科タカミクリニック副院長の山屋 雅美医師が監修しています。

 

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そばかすの症状と原因、できやすい人の特徴
 

【1】症状

そばかすは、医学的には「雀卵斑(じゃくらんはん)」と呼ばれ、肌にできた茶色の1〜4mmの斑点のことです。多くの場合は鼻と左右のほほを中心に現れますが、顔以外にも胸元のデコルテや肩、首など、普段から紫外線を浴びやすい場所にできるという特徴があります。

そばかすが現れる時期は幼少期からで、10代の思春期にかけて徐々に濃くなっていくものの、それ以降は加齢に伴い薄くなっていくこともあるのが特徴です。

 

【2】原因

そばかすの主な原因は遺伝ですが、紫外線を浴び続けることによって症状が悪化することがあります。

また、この他にも、女性ホルモンの変化やストレス、睡眠不足などがそばかすを悪化させる原因で、そのため妊娠中の女性はそばかすができやすくなる傾向にあります。

 

【3】できやすい人の特徴

遺伝的要因が強いため、親にそばかすがある場合は、子どももそばかすが出る可能性が高いと言えるでしょう。また、日頃から紫外線をよく浴びる人は、そばかすの症状が悪化しやすい傾向にあります。そばかすは白人に多く、日本人の中では色白な人に多い傾向にあります。

 

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シミとそばかすの違いは?
 

一般的なシミとそばかすの一番の違いは、「遺伝性かどうか」です。

シミは日頃から紫外線を大量に浴びる生活をしていたり、加齢によって肌の機能が低下したりすることによって引き起こされる「後天的」な症状です。

一方、そばかすは遺伝的な要素が強い症状のため、シミとは違って日頃からスキンケアをするだけでは、症状の発生を防ぐことは難しいのです。

 

ただ、「シミとそばかすは別物」というわけではありません。あくまで「シミの中の一種に、そばかすというものがある」というように捉えておくとよいでしょう。

 

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肝斑とそばかすの違い
 

肝斑もそばかすと同じく、「シミの一種」として紹介されることが多い症状です。普通のシミは特定の場所にできるということはありませんが、肝斑は左右の目元・頬といった特定の場所に現れるという特徴があります。肝斑ができる主な原因は、他のシミと同じく紫外線などよる肌へのダメージの蓄積です。ただ、妊娠や出産後、ピルの服用中に症状が悪化してしまうケースも多く、紫外線以外にもホルモンバランスの乱れが関係するといわれています。

 

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そばかすを隠すためのメイク術
 

そばかすは遺伝的な要素が強いため、スキンケアだけで無くすのは難しい症状です。そのため、そばかすが気になる人は、それを隠すためのメイク術を覚えておくとよいでしょう。

 

【1】ファンデーションの選び方

そばかすを隠すのであれば、肌に密着するクリームタイプのファンデーションがおすすめです。クリームタイプは保湿力も高く、乾燥肌の人にも最適です。

ただ、クリームタイプは油分が多いため、ニキビなどがある人は使用を控えた方がよいでしょう。オイリー肌気味な人はパウダータイプが、オイリー気味ではないけども、油分が多いのものを避けたい場合はリキッドタイプがおすすめです。

 

【2】コンシーラーの選び方

そばかすの範囲が狭く、部分的にコンシーラーを使いたい人はスティックタイプ、逆に広範囲をカバーしたい人はクリームタイプがおすすめです。

また、コンシーラーの色は、ファンデーションと同系色、もしくはそれよりもやや暗い色を使うと、うまくそばかすを隠してくれます。

 

【3】コンシーラーとファンデーションをつける順番

メイクのベースとなるコンシーラーとファンデーションですが、ファンデーションのタイプでつける順番が変わってきます。

リキッド系のファンデーションであれば、「ファンデーション」→「コンシーラー」の順、パウダー系であれば「コンシーラー」→「ファンデーション」の順でつけるようにしましょう。

 

【4】コンシーラーの使い方

メイク崩れを防ぐためにも、コンシーラーは一気に塗るのではなく、少量ずつ伸ばしていくとよいでしょう。一度、指もしくは筆で馴染ませると、スムーズにメイクできるはずです。また、ぼかすときは、コンシーラーを塗った部分ではなく、「その周り」をぼかすように注意してください。

 

【5】ファンデーションの使い方

ファンデーションを塗るときは、ムラにならないようにしっかりと伸ばすようにしてください。特にリキッドタイプのファンデーションは、コンシーラーよりも先に塗るため、念入りに伸ばしましょう。”

 

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そばかすにはどんな治し方がある?
 

「そばかすは遺伝だから、治せない」というわけではありません。完全に消し去ることは難しいですが、専門の治療を行えばある程度目立たなくすることは可能です。

 

【1】内服薬で内側から治す

内服薬でそばかすの軽減に効果のある成分を摂取し、内側から治していく方法です。そばかすの素となるメラニンを抑制する働きのあるアミノ酸の「L-システイン」、肌のコラーゲンの生成をサポートや抗酸化作用などの働きがある「ビタミンC」、色素沈着を抑える働きのある「トランサミン」などが代表的な有効成分です。

 

【2】外用薬で外側から治す

外用薬(塗り薬)では、以下のふたつが代表的な有効成分です。

1:トレチノイン(レチノイン酸)

トレチノインはメラニンを体の外に出したり、古い角質を落として肌のターンオーバーを促したり、肌トラブルの元となる皮脂の過剰分泌を抑制したりしてくれます。美容皮膚科やエステなどでよく行われる「ピーリング」のような効果が期待できる成分です。

2:ハイドロキノン

ハイドロキノンはメラニンを抑制し、肌を白くする働きがあります。効果が高い反面、人によってはアレルギー反応を起こす場合もあるため、日本では医師の処方が必要となっています。

 

【3】美容皮膚科で専門の治療を受ける

シミやそばかす、シワといった肌の悩みに対して、専門的な治療を行っている美容皮膚科を受診するのもひとつの選択肢です。

自宅でのセルフケアでは効果がない場合や、「メイクで隠すのではなく元から治したい」と思う人は、一度治療を受けてみてはいかがでしょうか?美容皮膚科で行っている治療については後ほど詳しく紹介します。

 

【4】日常の中で出来る「予防」

そばかすの発生はある程度仕方がないものですが、その症状を悪化させないために、日常生活でも以下の点には気をつけておきましょう。

1:紫外線対策を行う

そばかすの素であるメラニンは、紫外線を浴びることによって活性化します。日焼けだけでなく、そばかすの進行を食い止める意味でも、日焼け止めを塗ったり、紫外線を浴びないように日傘をさしたりといった紫外線対策はしっかりとしてください。

2:ストレスを溜めない

ストレスを溜め込むと、女性ホルモンがバランスを崩してしまいます。女性ホルモンの中でも、プロゲステロンはストレスや疲労が溜まると分泌が増えて色素細胞を刺激するため、そばかすの症状が悪化してしまいます。

3:食生活に気をつける

メラニンを抑制したり、肌の代謝をサポートしてくれたりする、ビタミンC・Eやコラーゲン、L-システインが含まれた食品を積極的に摂るようにしましょう。

 

ビタミンC:レモン、グレープフルーツ、小松菜、いちご など

ビタミンE:ナッツ類、うなぎ、たらこ、アボカド など

コラーゲン:鳥軟骨、手羽先、フカヒレ、もつ など

L-システイン:大豆、はちみつ、牛肉、さけ など

 

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美容皮膚科で行われている治療方法
 

美容皮膚科では、どのような治療が行われているのでしょうか?代表的な治療法をご紹介します。

 

【1】 フォトフェイシャル(光治療)

フォトフェイシャルとは、IPLという光を当ててメラニンを反応させ、肌の中にあるコラーゲンの活性化を促すことによってシミやそばかすを排出させる治療法です。施術時間は10〜30分と短く、術後のダウンタイムもほとんどない、気軽に行える治療となっています。また、効果はそばかす治療だけではなく、毛穴引き締め、肌の弾力アップ、小じわの改善、ニキビ跡の改善など、多岐に渡ります。

 

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【2】 レーザー治療

こちらもフォトフェイシャルと並んでポピュラーなそばかすの治療法で、即効性が高いという特徴があります。ただ、レーザー治療は効果が高い一方で、肌の奥まで影響が及ぶためダウンタイムがあり、軽いシミの症状に施術を行うと、逆に肌を傷つけてしまうリスクもあります。また、術後テープ保護が必要となります。治療の際は担当医とよく相談してから行いましょう。

 

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【3】 内服薬・外用薬

美容皮膚科でも、先に紹介したような内服薬や外用薬の処方を行ってる施設はあります。他の治療法と組み合わせることによって、より高い美白効果を得ることができるでしょう。

 

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まとめ
 

そばかすはシミの中でも遺伝の要素が強い症状です。そのため、日頃のスキンケアでは「進行を食い止める」「メイクで目立たなくする」ことはできても、「消す」といったことは難しいでしょう。

そこまで気にしていないのであれば、日頃のメイクを工夫すればよいですが、「どうしても気になる」という人は、専門の美容皮膚科での治療を検討してみるのもひとつの選択肢です。

 

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