あなたの肌悩みに医師がお答えします
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目の下のたるみを取る方法は?目元のたるみの原因と改善方法

更新日:2024年2月14日 水曜日

疲れや年齢感が出やすいパーツ、それは目元。

特に「目の下のたるみ」は、実年齢よりもぐっと老けた印象を与えてしまうお悩みです。若い頃はピンと張っていた目元も、20代後半から肌の弾力やハリが低下するにつれ、30代になると目元の乾燥や目尻のシワが目立つようになり、さらに40代から50代になると目の下のたるみが目立つようになります。目の下のたるみは見た目に大きな影響を与えるお悩みのため、たるみ取りの治療を検討している人も多いのではないでしょうか。目の下のたるみ取りで後悔しないためには、原因と対策を知ることが重要です。

見た目の印象を大きく左右する目の下のたるみはなぜ起こるのか?原因と改善方法について解説します。

 

※この記事は、美容皮膚科タカミクリニック副院長の山屋 雅美医師が監修しています。

 

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目の下のたるみ、目の下のふくらみの原因について
 

同じ年齢でも、目の下のたるみがひどい人と、目の下のたるみが目立たない人では、見た目年齢に大きな違いが生じることがよくあります。目の下のたるみがある人とない人の違いはどこにあるのでしょうか?

目の下のたるみの原因は、一般的に表面の皮膚の問題だけと誤解されがちですが、実際には皮膚内部の組織(筋肉や筋膜、靭帯、脂肪など)の構造変化も大きく関係しています。さらには、生活習慣も複合的に絡み合い、目の下のたるみが形成されます。ここでは目の下のたるみの原因に加え、目の下のたるみを強調させてしまう目の下のふくらみについて解説します。

 

「皮膚の弾力低下」による皮膚のたるみ

目の下のたるみの原因の1つは「皮膚の弾力低下」です。皮膚は表面から「表皮」「真皮」「皮下組織」の層から成り立っています。この3層の中も、目の下のたるみに特に関係するのは「真皮」です。紫外線や加齢などの影響で、真皮の弾力を支えるコラーゲン線維やエラスチン線維が変性・劣化します。同時に、コラーゲンやエラスチンを作りだす線維芽細胞もダメージを受け、コラーゲンやエラスチンの産生量が減少します。加えて、水分を保持するヒアルロン酸の量も少なくなり、その結果、皮膚の弾力や柔軟性がなくなり、皮膚がたるむことで目の下にたるみが生じます。

顔の中でも特に目の下の皮膚は薄く、さらに肌の潤いを保つために必要な皮脂を分泌する皮脂腺が少ない部位でもあります。そのため、紫外線や乾燥、摩擦など外的ダメージを受けやすく、弾力を失いやすい傾向があります。

特に皮膚の弾力低下を促進させる要因の1つが「紫外線」です。紫外線にはA波とB波があり、特にA波(UVA)は波長が長く、皮膚の真皮まで到達し、コラーゲンやエラスチンを変性させることが分かっています。しかも曇の日やガラスも通過して、肌の老化を促進させ、目の下のたるみを助長する要因となります。

 

「眼輪筋の衰え」による目元のたるみ

目周りを囲む輪状の筋肉である「眼輪筋」の筋力低下も目の下のたるみをつくる原因となります。眼輪筋は、まぶたを閉じるときに働く筋肉で、加齢とともに筋力が衰えて緩んでくると、皮膚を支えきれなくなり、目の下のたるみが生じます。加齢以外にも、パソコンやスマートフォンの画面を長時間見ることでまばたきの回数が減ると、目の周囲の筋肉が衰え、目の下がたるんでいきます。

また、まばたきは、目の周りの血行の流れを促進したり、リンパの流れをよくする効果もあります。まばたきの減少は、それらの効果を下げ、目の下の筋肉や皮膚に栄養が届かなくなったり、老廃物がたまるなどのマイナス要因となるのです。

日常生活で目を酷使すると、若いうちから眼輪筋の筋力低下を招く可能性があります。若い方ほどスマートフォンを長時間使用する傾向にあるので注意しましょう。

 

「眼窩脂肪」による目の下のふくらみ

目の下のふくらみは、眼窩脂肪と呼ばれる眼球を保護している脂肪で、眼球の下に誰にでもあります。眼球や眼窩脂肪は、眼窩隔膜、眼輪筋、皮膚などの組織で支えられているのですが、年齢とともに衰えてくることで、重力によって眼窩脂肪が前方に押し出され、目の下にふくらみが生じ、目の下のふくらみを抑えきれずに影になって、老けて見えたり、クマのようになったり、顔色が悪く感じ、疲れた暗い印象になります。

また、加齢に伴い、頬が痩せてくることで、目の下の眼窩脂肪のふくらみと頬の高低差が大きくなり、たるみが強調されるケースもあります。目の下のたるみの原因、眼窩脂肪による目の下のふくらみを自力で治すことは難しく、美容医療の力が必要になります。

 

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目の下のたるみを自分でケアする方法
 

目の下のたるみの予防やケアにおすすめの方法をいくつか紹介しましょう。

 

【1】“目まわりマッサージ”で目の下のたるみをケア

真皮層の弾力の衰えや、顔の筋肉の緊張が引き起こす目の下のたるみには、筋肉の緊張をほぐしたり、血行やリンパの流れをよくするマッサージが効果的です。ただし、目元の皮膚は薄く、とてもデリケートなので、美顔器ローラー等を使ってケアする場合は、肌を強く擦らないように注意して行う必要があります。また、目元のマッサージを行う場合は、専用のクリームを使って滑りをよくしたり、また、ツボを上手に捉えて、皮膚をこすらないように優しくタッチするなど、注意して行いましょう。

目元マッサージの一例をご紹介します。

1:両手の親指を左右の耳の下あたりに当て、中指の腹で、目の下を目頭から目尻に向けて3回さすります。

2:眉の下をアイホールに沿って、眉頭からこめかみに向けて3回さすります。

3:こめかみを小さな円を描くように、3回まわして圧します。

4:目の下の目頭→目の中央までさすり、目の下の中央で小さな円を3回描きます。

5:こめかみを圧しながら、目玉を左右に3回動かし、5秒間、目を閉じます。

6:目玉を上下に3回動かし、5秒間、目を閉じます。

 

【2】“ツボ押し”で目の下のたるみをケア

目の疲れをとり、血行を促進する、目の周りにある「ツボ押し」もおすすめです。人差し指か中指の腹を使って、軽く押すようにします。

・攅竹(さんちく)

左右の眉頭の下。少し、下から上に持ち上げるように押すのがコツ。まぶたの腫れ、眼精疲労におすすめ。

・太陽(たいよう)

左右の目尻の外側のくぼみ。こめかみより、やや目じり寄り。噛むと筋肉が動くところ。目の周りの血行を促進して、新陳代謝を促します。頭痛にも効果があります。

・球後(きゅうご)

左右の目尻の下。目の周りの肌や筋肉を鍛え、引き締め効果があります。

・四白(しはく)

瞳の真下で、小鼻の横の位置、少しくぼんでいるところ。やはり目の周りの血行を促します。

 

【3】“表情筋トレーニング”で目の下のたるみをケア

目の周りを取り囲む眼輪筋という筋肉があります。眼窩脂肪を支えているのもこの筋肉。目の下のたるみは、眼輪筋の衰えも大きな原因なので、その予防には表情筋トレーニングも役に立ちます。鏡を見ながら、額や眉間にシワが寄らないように筋肉の動きを意識しながら行うのがポイントです。

・眼輪筋エクササイズ

目を閉じ、そのままギューッと閉じて、数秒間キープします。その後、少しづつ目の力をゆるめ、眉を上げて、大きく目を見開いて数秒間キープ。ゆっくりと元に戻します。

・まぶたエクササイズ

両手の平を眉の上部に当て、目をぱっちり大きく開けます。おでこを動かさないようにしながら、目を思い切り見開き3秒キープ。これを10回繰り返します。次に、口を「お」の形にして、鼻の下を思い切り伸ばします。目線を上に向けて、目の下の部分を伸ばします。下まぶたを引き上げるようにして5秒キープ。そして、ゆっくり元に戻します。

 

【4】“化粧品”で目の下のたるみをケア

目の下のまぶたは、皮脂腺が少なく乾燥しやすい部分です。保湿効果の高いセラミドやヒアルロン酸が配合された化粧水や美容液などでしっかりと保湿した後は、アイクリームを使って補った水分を保持しましょう。

レチノールやビタミンCなど、年齢肌にハリと透明感をもたらす効果があるものを選びましょう。

 

【5】“こすらない習慣”で目の下のたるみをケア

過度に目をこすると、まぶたの筋肉が伸びてしまう危険性があり、目の下のたるみを助長します。メイク落としのときや目がかゆいとき、眠いときなど、思わず目をこすってしまいそうな時は注意が必要です。アイメイクは専用リムーバーをコットンにきちんとつけ、マスカラなどにしっかり馴染ませてからやさしくオフしましょう。目のかゆみは目薬で対応しましょう。

 

【6】“頭皮マッサージ”で目の下のたるみをケア

老け顔対策には頭皮マッサージも有効です。頭皮と顔の表皮は繋がっており、頭皮が凝り固まっていると、表情筋が動きにくくなり、顔まわりや目の下のたるみにつながります。頭皮を柔らかい状態で保つためにも、まずは頭皮のコリをほぐしましょう。5本の指の腹を頭皮に当て、小刻みに頭皮を動かすようにして圧をかけ、頭全体を行いましょう。

 

【7】“眼精疲労の予防”で目の下のたるみをケア

目の下のたるみを防ぐためには、目の疲れを放置しないことが大切です。近年では、パソコンやスマートフォン普及により、小学生から高齢者まで、年齢に関係なく目を酷使する人が増えています。目の疲れを放置すると眼精疲労へと進展し、目の下のたるみを招く眼輪筋の筋力低下を招きます。パソコンやスマートフォンを使用し30分経ったら、30秒間目を閉じて休憩ととる、ホットアイマスクを使用して目元を温めて筋肉をほぐしたり血流を促進する、こまめに目薬を差しドライアイ対策をするなど、日常的に疲れ目に対するケアを心がけ眼精疲労を予防しましょう。

 

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美容皮膚科で行う目の下のたるみを取る方法
 

毎日の正しいスキンケアと生活習慣の改善で、目の下のたるみの予防や、加齢によるたるみの進行を遅らせることはある程度は可能です。しかし、既にできてしまった目の下のたるみを自力で治すことは難しく、美容医療による治療が必要になってきます。以前はメスを使った手術が主流でしたが、今はメスを使わずに目の下のたるみを取る方法が多数あります。気になったら、美容皮膚科に相談してみてください。

 

HIFU治療(ハイフ)

HIFU治療は超音波による熱エネルギーを使って肌のたるみを改善したり、引き締めを行う治療です。

HIFU(ハイフ)は超音波を1点に収束させ、皮膚の狙った層に対して集中的に熱エネルギーを与えることができる技術です。目の周りは皮膚がとても薄いため、浅い層に熱作用を与える2.0㎜のカートリッジを使って照射を行います。これにより、肌表面を傷つけることなく目元のたるんだ皮膚の再活性化やコラーゲン生成を促進させることができ、目元のたるみの改善と肌の若さを取り戻します。表面麻酔の必要もなく施術直後からお化粧も可能です。

 

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サーマクールアイ

サーマクールは高周波による熱作用で、コラーゲン繊維を収縮させて、たるんだ皮膚を引き締める治療です。目元の皮膚はとても薄くデリケートなためサーマクールアイ(目元専用のチップ)という目元専用のチップを使用します。

目元のたるんだ皮膚を引き締め、さらに長期に渡りコラーゲン生成を促すことで、目の下のたるみにアプローチします。冷却をしながら照射するので痛み少なく、赤くなるなどのダウンタイムもほとんどありません。表面麻酔の必要もなく、直後にお化粧をして帰れます。治療は診察後すぐにでき、一度で完了する手軽さです。

 

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テノール(高周波治療)

熱(40.68MHZの高出力の高周波)の力で深く脂肪層まで温める、「テノール」も人気があります。血行促進、ハリ感アップして、コラーゲン生成を促して、たるみにアプローチします。効果のあらわれ方に個人差がありますが、お顔は一度の施術でリフトアップ効果を感じる人が多いようです。痛みはほとんどなく、多少の熱感があります。入浴後のような軽い赤みがでる場合もありますが、施術後、すぐにメイクが可能です。

 

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■スネコス注射

スネコス注射は、非架橋のヒアルロン酸と6種類のアミノ酸を特許比率で配合した製剤を真皮層に注入することで、コラーゲン・エラスチンの合成を同時に誘発し、肌の弾力やハリを回復させていく治療です。真皮内を再構築し、皮膚に厚みをもたらしたり、ハリや弾力をよみがえらせることで、目の下のたるみを改善してきます。

 

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■ヒアルロン酸注射

目の下のたるみをはじめ、ほうれい線などに人気があるのが、「ヒアルロン酸注射」です。くぼんだ部分にヒアルロン酸を注入して、自然なボリュームを出し、立体感を出すことで、視覚的にリフトアップ効果を演出します。ヒアルロン酸注入により目元がふっくらと明るくなることで肌そのものをキレイに見せる効果もあります。

 

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眼窩脂肪溶解注射

目の下のたるみの原因のひとつに、眼窩脂肪による目の下のふくらみがあります。この脂肪を、メスを使わずに除去する治療が「眼窩脂肪溶解注射」です。植物や海草の成分を主成分に、引き締め成分をプラス配合した薬剤を、直接脂肪層に注射します。自然由来成分が多いので、人にやさしく副作用が少ないのが特徴です。外科的手術「脱脂」に比べて、腫れなどのダウンタイムの心配がほとんどなく、徐々に脂肪を減少させることで、新たなたるみやしわを作らずに、目の下のたるみぐまを改善できます。

 

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まとめ
 

目の下のたるみは、年齢を重ねるとある程度はしかたないことです。しかし、たるみ具合には個人差があり、大きくたるむ人にとっては見過ごせない悩みであることは間違いありません。日々のセルフケアである程度の予防は可能ですが、一度たるんでしまったものを元に戻すには、美容医療の力を借りるのが一番でしょう。

以前ではメスを使った切開手術が主流でしたが、現在ではメスを使わず、体へのダメージが少ない、照射系の施術や注入法、脂肪溶解術などの切らないでできる技術が発達しています。気になる方は、美容皮膚科に相談してみください。

 

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