ニキビ Q&A知恵袋

Q.18ニキビ菌について詳しく教えてください。

ニキビの原因となるニキビ菌は、学名を「キューティバクテリウム・アクネス」といい、一般的には「アクネ菌」または「アクネ桿菌(あくねかんきん)」と呼ばれます。アクネ菌は、ニキビができる人だけにいる細菌ではなく、表皮ブドウ球菌とともにほとんどすべての人の皮膚や毛穴に存在している皮膚常在菌の代表です。
普段は肌を弱酸性に保ち、肌トラブルを起こす細菌が繁殖するのを防いでくれますが、アクネ菌が過剰に増殖してしまうと炎症を引き起こし、赤ニキビを発生させてしまいます。
赤ニキビを招く原因となるアクネ菌の増殖には「毛穴のつまり」と「皮脂の過剰分泌」が関係しています。アクネ菌は、脂質を栄養分とし、酸素の無いところを好む性質を持つ通性嫌気性菌です。そのため、毛穴がつまり出口がふさがった毛穴の中は、アクネ菌にとって栄養分となる皮脂が豊富で、苦手な酸がなく繁殖しやすい好環境となり、過剰に増殖します。
アクネ菌はニキビの原因となるため、悪者のイメージがありますが、普段は肌を弱酸性に保つなどの働きを持つ肌にとって大切な常在菌です。そのため「アクネ菌を除去する」のではなく「アクネ菌が過剰に繁殖しないようケアする」ことがニキビ対策に必要なケアになります。