20代と30代〜40代の毛穴の
悩みは
違う？年齢別の対策と
ケア方法を
知ろう！

10代の毛穴トラブルの主な原因

10代は、皮脂の分泌が多くなることによって引き起こされる毛穴トラブルが多いです。

主な原因として、思春期になると、男性は男性ホルモン、女性は女性ホルモン（黄体ホルモンと卵胞ホルモン）の分泌が急激に増加し、皮脂腺が活発に働くことが挙げられます。

特にTゾーン（額、眉間から鼻の部分）は皮脂分泌が多く、「開き毛穴」や角栓による「詰まり毛穴」ができやすいのが特徴です。角栓は、過剰な皮脂とタンパク質汚れが固まって硬くなったもので、毛穴を詰まらせてしまいます。毛穴に詰まった角栓は最初は白色ですが、酸化すると毛穴が黒く見える「黒ずみ毛穴（黒角栓）」へと変化します。角栓で毛穴が詰まることでニキビもできやすくなります。

10代におすすめの
対策と毛穴ケア

10代のうちは、洗顔だけ、化粧水を塗るだけなど、スキンケアの習慣が身についていないため、まずは、洗顔、保湿、紫外線対策といった基本のスキンケアを習慣化させることが大切です。特に10代は皮脂で顔がテカリやすいため、何度も洗顔しがち。毛穴対策は洗顔が大切と言われますが、過度な洗顔や強い摩擦は禁物です。

洗顔時は、しっかり泡立てた洗顔料をTゾーン→Uゾーンの順になじませて、優しく皮脂やホコリなどの汚れを落としましょう。小鼻は指の腹を使い、くるくると力を入れずに洗うのがコツです。洗い流す際、冷たい水では皮脂汚れが落ちにくく、熱いお湯は乾燥を招くため35℃程度のぬるいくらいの温度を目安にしましょう。

また、通学や部活動で紫外線に長時間さらされることが多い10代は、できるだけ日焼け止めを利用し、紫外線対策を心掛けましょう。紫外線は毛穴を含む肌トラブルに影響を与える可能性が高いためです。

20代の毛穴トラブルの主な原因

20代は詰まり毛穴、黒ずみ毛穴、開き毛穴などのトラブルが増えやすい時期です。

毛穴のトラブルによって原因も変わってきます。

「詰まり毛穴」は、20代になるとメイクをする機会が多くなるため、ファンデーションの毛穴落ちや皮脂汚れの残留によるものが主な原因として考えられます。さらに、乾燥などによるターンオーバーの乱れが加わることで、角栓が形成され毛穴を詰まらせてしまいます。

「黒ずみ毛穴」は毛穴に詰まった角栓や皮脂が酸化し、黒ずみを生じるのが原因です。10代に比べると、20代の毛穴の悩みは乾燥やターンオーバーの乱れにより少し複雑になってきます。

「開き毛穴」は、20代前半であれば過剰な皮脂分泌、20代後半は乾燥によりキメが乱れることが主な原因になります。放置してきた角栓を取り除いたら毛穴がぽっかりと開いたままになってしまった、というケースも見られます。

20代におすすめの
対策と毛穴ケア

20代からは丁寧な洗顔とスキンケアをおこなうことはもちろん、規則正しい生活を意識することが大切です。

メイク時、皮脂崩れを防止する下地や、プライマーを使用する人が増えていますが、これらのアイテムは密着性が高く、毛穴の詰まりを悪化させる可能性が高まります。また、落とすために用いる洗浄力の高いクレンジングは肌に強い刺激を与え、結果として乾燥を引き起こすことがあります。過剰なメイクは控え、毎日のメイクは帰宅時にすぐ落とし保湿するなど、できるだけ肌に負担をかけないようにしましょう。

また、社会に出ることで今までにないストレスや生活習慣の変化が毛穴トラブルへと発展するケースがあるため、生活習慣の見直しやストレス対策も必要になってきます。栄養バランスの良い食生活を心掛け、出勤時に歩いたり、夜更かしをせず早めに就寝するなど、体の内側からも改善していきましょう。

30代の毛穴トラブルの主な原因

10代～20代で悩まされた毛穴の詰まりや角栓による黒ずみだけでなく、今まで蓄積した紫外線によるダメージが肌トラブルとして表面化してくるのが30代です。

30代の「毛穴の開き」は、基本的に肌のうるおいやハリを支えるコラーゲンなどの成分が減少し、弾力性が低下することに起因します。
皮脂分泌の落ち着きによって、肌のテカリや詰まり毛穴への悩みは少なくなる傾向ですが、悩んでいる場合は、保湿不足による皮脂分泌の増加や、角質肥厚が要因と考えられます。
「毛穴の黒ずみ」は、30代になると皮脂や角栓が酸化して黒く見えるタイプではなく、スキンケアのし過ぎによって生じる摩擦や紫外線の影響でメラニンが沈着し、リング状に毛穴周りが茶色くなる「メラニン毛穴」である場合が多いです。

30代におすすめの
対策と毛穴ケア

30代になるとシミやしわなど老化のサインが現れ、さまざまな肌悩みと向き合わなくてはなりません。毛穴対策やケアでも、ハリや弾力にアプローチするエイジングケアを意識すると良いでしょう。また、紫外線は肌老化を促進するだけでなく、皮脂を酸化させて炎症を生じさせ、すり鉢状の開き毛穴やメラニン毛穴の原因にもなると考えられています。UVケアは万全におこないましょう。

30代になるとスキンケアに関する知識も増え、さまざまな情報をインプットする機会も多くなりますが、勘違いに陥りやすいので注意が必要です。例えば、肌のテカリや詰まりが気になるから脂性肌と思い込み、クレンジングや洗顔などで皮脂を過剰に取り除こうとするケアを続けているケースも多く見受けられます。30代で肌のテカリや詰まりが気になる場合は、乾燥により皮脂分泌が過剰になっている乾燥性脂性肌の場合も考えられますので、十分な保湿ケアをおこないましょう。

40代の毛穴トラブルの主な原因

30代までは皮脂の分泌が多いTゾーンの毛穴の悩みが主流でしたが、40代はたるみや紫外線のダメージによる頬の開き毛穴や黒ずみ毛穴が目立つのが特徴です。毛穴の目立つ原因が一つではなく、開き、角栓、毛穴ジミ、たるみが合併している状態も多く見られます。

「たるみ毛穴」や「開き毛穴」は、肌の老化が原因と考えられます。40代は頬のたるみやほうれい線が気になりはじめ、肌のたるみによって頰の内側などの毛穴が大きく目立つようになります。

また、紫外線や日々肌に加わる摩擦の影響で増加したメラニンは、通常ターンオーバーにより排出されますが、40代は新陳代謝が衰え、肌の生まれ変わりが停滞することで、メラニンが肌に蓄積しやすくなってしまいます。毛穴周りが黒く見えるのは、30代同様にメラニン色素の沈着が原因の場合が多いです。

40代におすすめの
対策と毛穴ケア

肌の老化によって目立ってしまう毛穴は、毎日のスキンケアが重要です。
40代のスキンケアは、肌の老化予防に着目したビタミンC誘導体やレチノール配合のスキンケアアイテムがおすすめです。ビタミンC誘導体は、メラニンに作用する美白効果が広く知られていますが、コラーゲンの産生を促し、肌のキメを整え毛穴を引き締める効果もあります。

レチノールは、肌のコラーゲンやヒアルロン酸の産生を促し、ハリや弾力を与え、しわやたるみの改善をサポートします。また、肌のターンオーバーを促進する働きがあるため、土台から整える効果もあります。

スキンケアに加えて、顔の筋トレをおこなうなど表情筋を鍛えることで、たるみ予防するケアも効果的と言われています。顔の筋トレを取り入れる際は、新たなしわをつくらないよう、鏡を見ながら変なところにしわが入っていないかを確認しながらおこなうようにしましょう。

50代・60代の
毛穴トラブルの主な原因

50代、60代の毛穴トラブルは、肌の乾燥と光老化によるコラーゲン線維の減少・変性が主な原因です。乾燥によって肌がしぼむことで毛穴が広がって見えたり、紫外線ダメージが蓄積して起こる光老化によって、肌が弾力を失い、肌がたるむことも毛穴をたるませ広げる要因となります。

毛穴同士が繋がっているように見える帯状毛穴は、小じわをつくる原因となります。

50代・60代に
おすすめの対策と毛穴ケア

50代、60代の肌は、水分量や皮脂量、コラーゲンや肌の保湿因子も低下し、乾燥肌へと移行しやすくなります。肌の乾燥によりバリア機能が低下すると、ゆらぎやすく肌が敏感になるため、外的刺激の影響でダメージを受けやすくなってしまいます。

肌のハリ不足による「たるみ毛穴」や「開き毛穴」は、スキンケアである程度の対応ができますが、「帯状毛穴」になるとスキンケアや生活習慣での改善がほぼ不可能です。そのため、帯状毛穴の対策には、美容皮膚科の施術が必要です。
美容皮膚科では、化粧品では取り扱いのできない薬剤の処方やさまざまな施術をおこなっています。また、一人ひとりの毛穴の状態に合わせた提案をしてくれるので、相談することをおすすめします。