毛穴が目立つ原因とは？
トラブルが起こる理由と
対策を知ろう！

毛穴目立ちの種類と主な原因

毛穴が目立つ原因としては皮脂の過剰分泌やたるみ、乾燥などが知られていますが、気になる毛穴トラブルの種類によって目立つ原因が異なるため、原因に応じた対処が必要です。

開き毛穴の原因

開き毛穴は、毛穴がぽっかりと開いて見える状態のことを言います。主な原因は、皮脂の過剰分泌です。皮脂が大量に分泌され続けることで毛穴が押し広げられたり、分泌された皮脂が酸化することで起きてしまう炎症によって、健康な角質層の育成が阻害されて、毛穴周り（毛穴ろうと部）の皮膚がすり鉢状に凹み、毛穴の開きを招きます。皮脂分泌が多くなる要因は、ホルモンの影響のほか間違ったスキンケアや生活習慣など多岐に渡ります。

脂性肌に限らず、開き毛穴はハリ弾力不足による肌のゆるみや、乾燥・摩擦刺激などによるキメの乱れも、開き毛穴の原因になります。

詰まり毛穴の原因

詰まり毛穴は、毛穴に“角栓”が詰まって栓をしたような状態を言います。角栓とは、毛穴に溜まった皮脂と剥がれ落ちた角質、毛穴に残っているメイク汚れなどが混ざって硬くなったものです。

皮脂の分泌量が過剰だったり、ターンオーバーの乱れや紫外線の影響で角質肥厚が起こっていたりすると、角栓ができやすく、詰まり毛穴につながってしまいます。

黒ずみ毛穴の原因

黒ずみ毛穴の原因は、一つではありません。「毛穴に詰まった角栓の黒ずみ」「毛穴周りの皮膚の色素沈着」「毛穴に生えている産毛」によるものが挙げられます。

乾燥毛穴の原因

乾燥毛穴は、名前のとおり肌の乾燥が原因です。保湿不足により目に見える肌の一番外側の部分にあたる角質層の水分が不足し、キメが乱れることで毛穴が目立つようになります。

うるおいがしっかり保たれている肌は、ふっくらしているのでキメが整っており毛穴が目立ちにくいのですが、乾燥するとキメが粗くなったり肌がしぼんだようになり毛穴が目立ってしまうのです。保湿して肌のバリア機能を回復させる必要があります。

たるみ毛穴の原因

たるみ毛穴は、加齢、乾燥、紫外線などの影響が原因として挙げられます。50代後半や60代、70代で見られやすい毛穴です。コラーゲンやエラスチンなどが減少して肌の弾力が低下し、皮膚がたるんで毛穴が縦に引き伸ばされ、楕円もしくは涙型状に大きく開いてしまいます。

30代や40代ではあまり見られませんが、早いうちからリフトケアをしておくことがたるみ毛穴の予防につながります。

クレーター毛穴の原因

クレーターは、何かしらの要因で皮膚組織が損傷し肌が凹んでしまっている状態です。多くは、ニキビなどの強い炎症で周辺の組織が破壊されてしまうことで生じます。毛穴のトラブルと言うよりは、ニキビ跡の肌トラブルと言ったほうが適切でしょう。

ニキビによってできたクレーターが毛穴とつながり、目立つようになってしまうこともあります。クレーター毛穴を予防するためには、正しいニキビケアをおこなうことが重要です。

メラニン毛穴の原因

メラニン毛穴は、毛穴の入り口（毛穴ろうと部）の皮膚に色素が沈着し、毛穴の周りがリング状に黒ずんでいる状態です。クレンジングや洗顔で肌を擦って摩擦を与えたり、紫外線の影響でメラニン色素が過剰につくられたりすることが原因となります。
角栓を取り除いても黒ずみが目立つ場合は、メラニン毛穴の可能性があると考えられるでしょう。とはいえ、ピンセットで角栓を取り除くケアは、メラニン毛穴を招き、より毛穴目立ちを悪化させてしまうので、絶対にしないようにしましょう。

産毛毛穴の原因

産毛毛穴は、産毛によって毛穴が黒く目立っている状態です。太い産毛が生えやすい頬や小鼻のきわ、眉間や顎などでよく見られます。
メラニン毛穴と同じく、角栓を取り除いても産毛による黒ずみは解消されません。通常のスキンケアで改善することはできないため、産毛毛穴を改善するためには、産毛そのものを取り除く必要があります。

毛穴が目立つ原因①食べ物

脂質や糖質の多い食べ物は
皮脂分泌が盛んに

毛穴が目立つ原因の一つが、皮脂の過剰分泌です。油分の多いジャンクフードやスナック菓子、糖質の多いスイーツなどを食べすぎると、皮脂の分泌が促進され毛穴が開く原因となります。

また、栄養バランスの偏った食事も皮脂量を増加させる原因となるため注意が必要です。外食が多い方や栄養バランスが偏りがちな方は、サプリメントなどで栄養を補うことが大切です。

特に、ビタミンA・ビタミンB群・ビタミンC・ビタミンEの摂取を心掛けましょう。1日に数回に分けてこまめに摂ることがおすすめです。
中でもビタミンB2やビタミンB6は、肌や髪の組織の修復や新しい組織をつくるのに必要な栄養素で、皮脂のコントロールをサポートする効果もあります。ビタミンCは肌のハリを保つコラーゲンを育成し、抗酸化作用もあるため、毛穴の黒ずみ対策にもなるでしょう。

毛穴が目立つ原因②運動不足

運動不足は肌の
ターンオーバーの乱れへ直結

運動不足も毛穴が目立つ原因に繋がります。適度な運動は、新陳代謝を高め肌のターンオーバーや血行を促進する働きがあるため、毛穴対策にはもちろん美肌づくりに効果的です。とはいえ、ジムに通って本格的な運動をおこなう必要はありません。自宅でおこなう筋トレでも毛穴対策になるので習慣化してみましょう。

おすすめは、大きな筋肉を刺激して代謝アップと同時にダイエットもできるスクワットやプランクツイストです。また、運動をすると自律神経が整い、幸せホルモンとも呼ばれているセロトニンの分泌も活発になります。セロトニンは、精神を安定させたり食べ過ぎを抑制する作用があります。ストレスや食べ過ぎは皮脂分泌を促し、毛穴トラブルを誘引するので、ウォーキングやジョギング、ヨガなどの適度な運動で代謝を高めつつ、セロトニンを分泌させる事は、毛穴対策として有効と言えるでしょう。

毛穴が目立つ原因③入浴方法

間違った入浴方法は
毛穴対策に逆効果

1日の終わりには、しっかりと毛穴に溜まった汚れを落としましょう。毛穴の汚れをそのままにしておくと、角栓ができて詰まり毛穴になったり、酸化された角栓によって黒ずみ毛穴になったりします。また、長時間熱いお湯につかってしまうと、皮脂やセラミドが流失し、肌を守るバリア機能が低下してしまうだけでなく、乾燥が進み毛穴にも悪影響を及ぼします。

一般的に、毛穴の開きと温度には関係があり、暖かい環境下では毛穴が拡張する傾向があります。効果的に毛穴の汚れを落とすためには、湯船につかって毛穴をゆるめることがおすすめです。毛穴をゆるめてからクレンジングや洗顔をすることで、奥に詰まった汚れを浮かせてしっかり落とすことができます。クレンジングや洗顔をするときは、肌を擦らないように気をつけてください。

洗顔はたっぷりの泡で優しく洗いましょう。入浴には、リラックス効果もあります。38℃～40℃のぬるめのお湯につかると、心と体をじっくり休ませることができ、皮脂分泌の調整を担う自律神経も整えることができます。

毛穴が目立つ原因④睡眠不足

睡眠不足は美しい毛穴の大敵

睡眠不足も毛穴を目立たせる要因となるので注意しましょう。睡眠中には、成長ホルモンの分泌が活発になります。成長ホルモンは、肌の再生を促しターンオーバーを整える働きがあります。ターンオーバーが滞ると古い角質が溜まり、毛穴が詰まりやすくなったり角栓ができやすくなったりします。そのため、睡眠をしっかりとって成長ホルモンの分泌を促すことが大切です。

成長ホルモンは、夜の10時から2時にかけて多く分泌されると言われてきましたが、必ずしもこの時間帯に寝ていないといけないわけではありません。大事なのは、質の高い睡眠を7時間〜8時間とることです。就寝の2時間～3時間前に入浴を済ませたり、寝る前に強い光を浴びないようにしたりすることで、睡眠の質を良くすることができます。

毛穴が目立つ原因⑤ストレス

ストレスを溜め込みやすい方は
毛穴も要注意

ストレスを感じると、皮脂の分泌量をコントロールしている自律神経の働きに影響が出ます。その結果、皮脂が過剰に分泌されて毛穴が開いたり、角栓ができて毛穴が詰まったりします。

ストレスを解消するためには、副交感神経の働きを優位にして自律神経のバランスを整えることが重要です。そうすることで、過剰な皮脂分泌が抑えられて毛穴が目立ちにくくなります。

普段の生活の中で、ストレスを解消するためには、「入浴」と「適度な運動」が効果的です。
入浴は、38℃～40℃のぬるめのお湯で体を温めるとリラックスできる状態になります。好きな香りの入浴剤などを入れて、毎日湯船につかるようにしましょう。入浴により神経や筋肉の緊張がほぐれ、気持ちが落ち着きリラックスできます。
ウォーキング、ジョギング、ヨガなど楽しみながらできる適度な運動も、セロトニンを分泌するため、リラックスやストレス解消に効果があると言われています。日光を浴びることでもセロトニンが分泌されるので、リラックスして朝、太陽の光に当たりながらの運動がおすすめです。

毛穴が目立つ原因⑥ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスの乱れは
皮脂の過剰分泌を促進

ホルモンバランスが乱れると、皮脂の分泌が盛んになって毛穴トラブルが起こりやすくなります。女性の場合は、生理前になると皮脂量が増えてニキビができやすくなると実感したことがある方が多いのではないでしょうか。これは、皮脂の分泌量を増やす働きがある黄体ホルモンの量が急激に増えるためです。

また、男性ホルモンの働きが優位になることでも皮脂の分泌量が増えます。生理前に限らず、ホルモンバランスの乱れは皮脂の分泌を促す原因です。ホルモンバランスを整えるためには、普段から十分な睡眠をとり、お風呂でリラックスする時間をつくったり、定期的に運動をおこなったりして、規則正しい生活を心掛けるようにしましょう。

毛穴が目立つ原因⑦飲酒や喫煙

アルコールや喫煙は、
肌の水分量低下や
酸素供給不足の原因に

飲酒をして血中アルコール濃度が高まると、アルコールを薄めるために体内の水分が大量に消費されてしまいます。アルコールには利尿作用もあるため、飲酒後の体はとても乾いた状態になります。

水分が消費されると肌の水分量も減少するため、乾燥を招いてしまいます。その結果、乾燥した状態をどうにか改善しようと皮脂の分泌量が過剰になり、毛穴が目立つようになってしまうのです。

喫煙も毛穴に悪影響を与えるので注意しましょう。タバコを吸うと、ニコチンの影響で血管が収縮して肌へ送られる酸素の供給が低下します。すると、肌が酸欠状態になってハリが衰え、毛穴が目立ちやすくなります。

また、喫煙は活性酸素を大量に発生させる原因です。活性酸素はコラーゲンやエラスチンを減少させたりメラニン色素を増加させたりするため、たるみ毛穴やメラニン毛穴の原因になります。

毛穴が目立つ原因⑧間違ったスキンケア

刺激の強いスキンケアはNG！
間違ったケアは毛穴悩みの悪化に

毛穴トラブル改善のためのスキンケアが、逆に毛穴目立ちを悪化させていることがあるのをご存じですか。
毛穴をキレイにするためにおこなっているスキンケアが原因となり、毛穴を余計に目立たせているケースも少なくありません。毛穴の汚れや皮脂を落とそうと洗顔時にゴシゴシ擦ったり、角質を取り除こうとスクラブで擦りすぎていると、メラニン色素の生成が促進されて、毛穴が黒ずむ原因となります。

また、肌への過剰な摩擦によってバリア機能が低下すると、紫外線ダメージを受けやすくなり、毛穴の開きやたるみ、さらには肌全体の老化に影響を与えてしまいます。そのため、肌に物理的な刺激を与えないようにすることが毛穴ケアには大切です。

もちろん、肌を強く擦るマッサージも良くありません。また、脂性肌なのに油分の多い化粧品でスキンケアをしたり、オイルクレンジングで皮脂を取り除きすぎたりすることも、毛穴には悪影響のため気をつけましょう。