まずは知ってほしい毛穴のコト

毛穴が詰まりやすい肌質とは?
肌タイプ別の特徴と対策方法

毛穴が詰まりやすい肌質とは?肌タイプ別の特徴と対策方法

毛穴の詰まりが目立つ状態だと、化粧ノリが悪くなったり、どこか清潔感の欠けた印象を与えてしまうことがあり、男女関係なく悩みの種になってしまいますよね。
毛穴が詰まりやすい肌タイプには共通点があります。まずは、肌質ごとの毛穴が詰まってしまう原因や対策方法を理解して、毛穴レスの肌を目指しましょう。

美容皮膚科医タカミクリニック副院長の
山屋 雅美医師が監修しています。

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毛穴が詰まりやすい肌質とは?

毛穴の詰まりやすい肌質とは?

一般的に毛穴が詰まりやすい肌質は主に4種類です。

「毛穴が詰まりやすい」と
言われる肌質
  • ① 脂性肌(オイリー肌)
  • ② ニキビ肌
  • ③ 乾燥肌
  • ④ 敏感肌

毛穴の詰まりは、皮脂の過剰分泌、角質肥厚、角質層のうるおい不足、肌の水分量と皮脂量が関係します。これらの要因から、毛穴が詰まりやすい肌質は、「脂性肌(オイリー肌)」「ニキビ肌」「乾燥肌」「敏感肌」の4つのタイプが挙げられます。

毛穴の詰まりを治すため、予防するためにも自分の肌タイプを知り、毛穴が詰まりにくい肌へと整えていきましょう。

毛穴が詰まりやすい肌質①
脂性肌(オイリー肌)

脂性肌(オイリー肌)

脂性肌とは皮脂腺の活発な働きによって、皮脂が多く分泌されている肌のタイプを指します。
皮脂は毛穴の中にある皮脂腺でつくられ、毛穴を通って肌表面に排出されます。皮脂は肌を保護したり肌の水分が蒸発するのを防ぐ役割を担っているため、肌にとって必要な成分ですが、過剰に分泌されると毛穴の詰まりや開き、肌のテカリやベタつきの原因となります。
脂性肌は皮脂量が多いだけでなく、水分量も比較的多い傾向が見られます。

詰まりやすい毛穴の特徴
「脂性肌」の場合

脂性肌は、皮脂の分泌がとても多いことから、毛穴トラブルが起こりやすい肌タイプで、特に詰まり毛穴と開き毛穴が発生しやすい肌です。

詰まり毛穴とは、過剰に分泌された皮脂と汚れ、古い角質などが混ざって角栓ができ、毛穴に詰まっている状態です。皮脂分泌の多い鼻や小鼻、頬、眉間、顎に白色や黒色のポツポツとした角栓が目立ち、触るとザラザラしているのが詰まり毛穴の特徴です。

詰まりやすい毛穴の対策
「脂性肌」の場合

脂性肌の毛穴の詰まりを防ぐための対策として、角栓の原因となる皮脂を適切な洗顔方法で取り除くことが大切です。肌のうるおいを保ちながらも、余分な皮脂を落とせる洗顔料を選びましょう。

脂性肌であっても、適切な保湿は欠かせません。洗顔後は、ヒアルロン酸やセラミドが含まれた化粧水でしっかりと水分を与え、油分が少なめのゲルや乳液を塗って水分の蒸発を防ぎましょう。脂性肌のスキンケアのポイントは、油分の多いアイテムの使用を控えることです。

また、グリコール酸やサリチル酸を使用して毛穴の詰まりを予防するのも有効ですが、肌に負担をかける可能性があるため、マイルドな角質ケアアイテムを選ぶことをおすすめします。

毛穴が詰まりやすい肌質②
ニキビ肌

ニキビ肌

ニキビ肌とは、ニキビが発生しやすい肌を指します。具体的には、皮脂の分泌が多くて毛穴が詰まりやすい肌タイプです。
ニキビは毛穴にできるものであり、ニキビの初期段階である「白ニキビ」は炎症がないため赤みも見られず、一見毛穴の詰まりに見えることもありますが、実際はニキビです。

詰まりやすい毛穴の特徴
「ニキビ肌」の場合

ニキビ肌は、皮脂の過剰分泌とターンオーバーの乱れなどが原因となって、詰まり毛穴のように一見みえる「白ニキビ」が発生しやすい特徴があります。
ニキビの初期段階である白ニキビは、毛穴の塞がりによって毛穴の中に皮脂が溜まり、ポツっと盛り上がって見えている状態です。毛穴周りの皮膚に角質肥厚が起こると皮脂の排出が妨げられ、毛穴詰まりが引き起こされます。白ニキビが悪化すると、毛穴に詰まった皮脂を餌としてアクネ菌が増殖し、炎症を起こした赤ニキビになります。

詰まりやすい毛穴の対策
「ニキビ肌」の場合

ニキビ肌の場合、ニキビの発生原因である「毛穴詰まり」の対策として、メイクや汚れを丁寧に落とすことが大切です。
クレンジング剤や洗顔料を選ぶ際には、肌のうるおいを保ちつつ、余分な皮脂や毛穴の汚れを効果的に洗い流せるものを選びましょう。
ただし、極端に洗浄力の高い洗顔料を使ったり、顔を強く擦って汚れを落とそうとすると、ニキビ肌を悪化させる可能性があります。このような過度な洗顔は避けましょう。

毛穴詰まりを予防するためには角質ケアも有効です。グリコール酸などのピーリング成分は毛穴の奥の皮脂や角質を溶かし、詰まりを解消する効果があります。ただし、ニキビができやすいニキビ肌はデリケートな状態のため、角質ケアは医療機関で肌に合ったピーリング剤を処方してもらいましょう。また、弱まったバリア機能を正常に近づけるため、セラミド配合の化粧水や美容液でスキンケアをしてください。

毛穴が詰まりやすい肌質③
乾燥肌

乾燥肌

乾燥肌は油分と水分の両方が不足している状態です。皮脂の分泌量は脂性肌やニキビ肌と比べると多くはありませんが、乾燥肌でも毛穴が詰まることがあります。

詰まりやすい毛穴の特徴
「乾燥肌」の場合

乾燥肌は毛穴の詰まりとは縁遠いと思われがちですが、実際には脂性肌やニキビ肌の方と同じく、毛穴が詰まりやすい傾向にあります。

乾燥肌の場合、肌が乾燥しているにもかかわらず、時折皮脂によるテカリを感じることがあるでしょう。皮脂は本来、肌を保湿するための天然成分です。しかし、肌が乾燥すると、不足した水分や油分を補うために皮脂の分泌が増加、これにより過剰な皮脂が毛穴に詰まりやすくなります。

また、乾燥肌は肌に必要な水分が不足することによりターンオーバーが乱れ、角質が蓄積しやすい傾向にあります。その結果毛穴が詰まりやすくなり、「ニキビができやすい」という特徴もあります。

詰まりやすい毛穴の対策
「乾燥肌」の場合

乾燥肌の場合、毛穴詰まりを回避するために、洗顔料やスキンケア用品選びが重要です。洗顔料は、刺激が少なくて同時に保湿成分が充実しているものを選びましょう。

洗顔時には、熱いお湯ではなく、ぬるま湯を使用するよう心掛けてください。保湿の際には、水分と油分がバランスよく含まれている化粧品がおすすめです。

化粧水でしっかりと水分を与え、その後は必ず乳液などで蓋をしてください。スキンケア用品は、セラミドやヒアルロン酸、肌荒れを予防する成分などが配合されたものを選ぶと良いでしょう。

毛穴が詰まりやすい肌質④
敏感肌

敏感肌

敏感肌は、肌の水分不足などが原因でバリア機能が低下している状態です。

花粉やホコリ、紫外線などが刺激となり、即座に赤みやヒリつきなどの症状が現れます。毛穴が詰まる主な原因としては、バリア機能の低下により乾燥が起きやすいことが考えられます。

詰まりやすい毛穴の特徴
「敏感肌」の場合

「敏感肌」は、医学的に明確な定義はありません。一般に、肌のバリア機能が低下して刺激を受けやすくなっている肌のことを敏感肌と呼んでいます。

バリア機能を維持するために重要なのが角質層です。角質層は皮膚のもっとも表面にあり、厚さはわずか0.02mmほどしかありません。これは、ラップ1枚分くらいの厚さです。バリア機能がしっかりと働くためには、肌に十分なうるおいが必要です。

しかし、敏感肌の方は、角質層に含まれているセラミドなどの保湿成分が不足しており、その結果、バリア機能が十分に働きません。すると、刺激に敏感な状態となって炎症を起こしやすくするだけでなく、乾燥も起きやすくなりターンオーバーに影響を及ぼします。ターンオーバーが乱れると、古い角質が効果的に排出されづらくなり、これが皮脂の溜まりやすさにつながって、毛穴詰まりの原因となります。

詰まりやすい毛穴の対策
「敏感肌」の場合

敏感肌は、季節の変わり目や花粉などの影響だけでなく、合わない化粧品やスキンケア時の過度な摩擦により引き起こされることも多いため、肌に優しい洗顔料を選ぶことが大切です。
洗顔時には肌を強く擦らず、ぬるま湯を使用して優しく洗い流しましょう。水分を拭き取る際は、タオルでゴシゴシ擦るのではなく、優しく肌に当てるように心掛けてください。

洗顔後は、保湿をしっかりおこないましょう。敏感肌の方は特に保湿が重要です。肌への刺激を避けたい場合は、アレルギーテストが済んでいる製品を選ぶと良いでしょう。香料やアルコールは刺激となりやすいため、避ける方が良いです。

また、ビタミンCは一部の人にとって刺激になる可能性があるため、注意が必要です。肌荒れが気になる方は、抗炎症成分が含まれた製品を選んで肌トラブルを最小限に抑えることができます。
セラミドが豊富な化粧水や美容液もおすすめで、これは肌の内部に水分を保持してバリア機能を向上させる効果があります。

肌質に合った化粧品選びが難しい場合は、医師のアドバイスを受けられるクリニックで相談してみることも良いでしょう。

詰まりやすい毛穴の改善は
肌質ごとに正しい対策を

毛穴の詰まりを引き起こしやすい肌質として挙げられる、脂性肌、ニキビ肌、乾燥肌、敏感肌の特徴や効果的な対策方法を紹介しましたが、まずは自分の肌質を理解し、それに適したケアを施すことが毛穴の詰まり対策の要となります。効果的な洗顔方法や保湿、肌に優しい製品の選択を心掛けましょう。

自分の肌質に不安や迷いのある方は、美容皮膚科医などの肌の専門家に相談してください。医師のアドバイスを得ることで、より適切かつ正しいケア方法を知ることができるでしょう。

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