自宅でできる毛穴ケアの
正しい方法とやりがちな
NG行動を知ろう！

毛穴ケアの正しい方法①生活習慣の改善（食事）

食事を改善することは、毛穴ケアに寄与します。適切な栄養を摂ることで、肌の土台を強化できます。食事の内容を変えたからといって毛穴に直接作用するわけではありませんが、肌は食べたものから形成されるため、まずは食事の見直しを優先することが重要です。

油分の摂りすぎに注意

バランスの悪い食事を続けていると、皮脂量を増加させる原因になるため、油分の多いジャンクフードやスナック菓子、スイーツなどの過剰摂取は控えるようにします。一方で、毛穴に効果的なビタミンAやビタミンB群、ビタミンC、ビタミンEは積極的に摂取するようにしましょう。
特に、ビタミンB2やビタミンB6には、皮脂のコントロールをサポートする働きもあるのでおすすめです。ビタミンCは肌のハリを保つコラーゲンの生成に関与しており、さらに抗酸化作用もあるので黒ずみ対策にも効果的でしょう。

毛穴ケアの正しい方法②生活習慣の改善（睡眠）

睡眠不足は毛穴の大敵です。
睡眠中は、肌のターンオーバーを正常に整える働きをもつ成長ホルモンの分泌が盛んになります。成長ホルモンが分泌されることで、肌の新陳代謝も促されますが、寝不足の状態が続くとターンオーバーが乱れ、毛穴トラブルを引き起こす原因となってしまうため、普段からしっかりと睡眠をとることが大切です。

質の高い睡眠が大事

かつては成長ホルモンの分泌量が特に多くなるのが、夜の10時から2時のゴールデンタイムだと言われていましたが、近年では成長ホルモンの分泌に大事なのは、何時に寝るかではなく、熟睡し質の高い睡眠をとることだと言われています。
寝る前にパソコンやスマートフォンを見るのを避けたり、ストレッチをしたりして睡眠の質を高め、7時間〜8時間は睡眠をとるようにしましょう。

毛穴ケアの正しい方法③自分の肌質に合った
洗顔をおこなう

詰まり毛穴や黒ずみ毛穴など、毛穴目立ちを改善するうえで重要な役割を持つ洗顔。
肌質によって適切な洗顔方法が異なるため、自分の肌質に合った洗顔をおこなうことが大切です。

洗顔アイテムの選び方

敏感肌の方は、刺激が少ない洗顔料を選びましょう。脂性肌の方は、余分な皮脂をきちんと取り除けるものを選びます。ただし、皮脂を必要以上に取ってしまう洗顔料はおすすめできません。

洗顔時のポイント

脂性肌の方の中には、乾燥が原因で皮脂の分泌量が増えてしまい、開き毛穴を招いているケースがあります。皮脂を取り除きすぎると、かえって皮脂量が増えてしまうので注意してください。うるおいをキープしながら、毛穴に溜まっている汚れや酸化皮脂を洗い落とせるものがベストです。
洗顔時は、指の腹を使って円を描くように優しくマッサージすると、毛穴の汚れが浮きやすくなります。

洗顔を長い時間すればその分汚れが落ちると思われている方も多いですが、長時間の洗顔は肌に摩擦を与えてしまうため、洗顔は30秒程度に留めましょう。洗顔料を洗い流すときは、必ずぬるま湯を使うようにしましょう。熱いお湯は肌に必要な皮脂まで洗い流してしまい、乾燥や皮脂を過剰に分泌させる原因となります。

毛穴ケアの正しい方法④十分な保湿ケアをおこなう

十分な保湿をおこなうことは毛穴ケアの基本です。毛穴の目立ちが気になる方は、化粧水と保護アイテムを併用して、しっかりと保湿をおこなうようにしましょう。
肌のうるおいは、毛穴から分泌される皮脂によって保たれています。皮脂は肌から水分が蒸発するのを防ぎ、ホコリや化学物質などから肌を守る役割も担っているため、肌が乾燥すると、これ以上水分を蒸発させまいと大量の皮脂が分泌され、肌を保護しようとします。その結果、皮脂によってさまざまなトラブルが引き起こされ、毛穴が目立つようになってしまうのです。
さらに肌の乾燥は古い角質を溜めやすくしたり、肌のハリを低下させるため、キメの乱れや皮膚のゆるみによる毛穴目立ちの原因にもなります。

保湿ケアのポイント

保湿をおこなうときは、事前にクレンジングや洗顔で余分な皮脂やホコリをしっかり落としましょう。その後に保湿をすることで肌がうるおいやすくなります。水分量と油分量のバランスを保湿ケアで整えることで、自然と毛穴が目立ちにくくなるでしょう。

化粧水と保護アイテムの両方をおこなうことが、保湿ケアの基本です。どちらか一方だけではなく、化粧水と乳液などの保護アイテムを必ず併用しましょう。ただし、毛穴トラブルを抱えている方は、油分の多いアイテムを使用すると、毛穴詰まりの原因になるため、保湿クリームの顔全体の使用は控えるようにしましょう。

毛穴ケアの正しい方法⑤十分な紫外線対策をおこなう

毛穴ケアの一環として、紫外線対策は重要です。紫外線が肌に当たると活性酸素が発生し、皮脂が酸化されて毛穴の黒ずみが目立つようになったり、皮脂の酸化が引き起こす炎症によって毛穴がすり鉢状に開いてしまったりするので、黒ずみ毛穴や開き毛穴を防ぐためには、十分な紫外線対策をおこなう必要があります。

また、紫外線は肌の老化を進める大きな原因です。肌老化の8割は紫外線ダメージの蓄積によるものだと言われています。たるみ毛穴を防ぐためにも、毎日しっかりと紫外線対策をおこないましょう。
紫外線を防御しながらメラニン色素による毛穴目立ちもケアすることができます。

毛穴ケアの正しい方法⑥ビタミンCを取り入れる

ビタミンCは、毛穴ケアに効果があると言われている成分です。主に次のような効果が期待されています。

毛穴の開きが気になる、毛穴が黒くなるのを防ぎたいなど、毛穴目立ちを予防・改善したい方は、食事やサプリメントからビタミンCを取り入れたり、ビタミンC配合の化粧水や美容液などを使ったりしてケアしていきましょう。

ビタミンC以外に毛穴ケアに良い成分には、ビタミンA（レチノール）やセラミド、ヒアルロン酸があります。

毛穴ケアの正しい方法⑦毛穴のトラブルに
効果的なコスメを使う

毛穴の開きや黒ずみなどの毛穴悩みを、メイクでカバーしている方も多いと思います。

毛穴を隠す毛穴コスメ

開いた毛穴を埋めて肌をなめらかに見せる下地やプライマー、毛穴の黒ずみを隠してくれるカバー力の強いファンデーション、毛穴がなくなったように見せてくれるパウダーなど、取り入れやすいドラッグストアのプチプラから人気のデパコスまで、瞬時に毛穴悩みのない肌に見せてくれる毛穴コスメが多く市販されています。

毛穴コスメには注意も必要

毛穴コスメの中には、毛穴トラブルを悪化させる恐れのあるアイテムもあります。せっかくおこなっている毛穴ケアを無駄にしてしまうこともありますので、次で紹介する毛穴コスメのアイテム選びのポイントや、毛穴に負担をかけずにメイクで上手にカバーするコツを参考にしてください。

毛穴ケアの正しい方法⑧毛穴を目立たせない
化粧方法を心掛ける

毛穴は化粧の方法を変えるだけでも目立たなくさせることができます。正しい化粧方法を身につけ、効果的なアイテムを選び、毛穴を隠してなめらかに見せましょう。

化粧下地を上手に使う

ファンデーションだけで毛穴をカバーしようとすると、どうしても厚塗りになってしまい、時間の経過とともにファンデーションが毛穴に落ちて、余計に毛穴が目立ってしまうことがあります。まずは、ファンデーションの前に化粧下地を使用して、肌状態を整えるところからはじめましょう。

化粧下地の選び方

Tゾーンの毛穴落ちが目立つ方は、皮脂が原因になっている可能性があるので、皮脂崩れやテカリを予防する成分が配合されている下地を選びましょう。一方、頬などのUゾーンの毛穴落ちが目立つ場合は、乾燥が原因かもしれませんので、ヒアルロン酸やセラミドなど保湿成分が配合された下地を選ぶと良いでしょう。

毛穴の開きを隠すための、毛穴を埋めるタイプの下地やプライマーも人気ですが、密着性が高いため、詰まり毛穴を招くことがあります。クレンジングできちんと落とせるタイプを選び、顔全体ではなく、鼻や小鼻、頬など特に毛穴の開きが気になる部位のみに使用するようにしましょう。

ファンデーションを
塗るときのポイント

下地で肌の土台を整えたら、スポンジを使ってファンデーションを均一に馴染ませます。ファンデーションは、薄づきで軽いテクスチャーのものがおすすめです。顔の中心から外側に向かって伸ばしていき、毛穴が気になる部分はスポンジを軽くトントンと当ててよく馴染ませます。

仕上げにパウダーをはたけば、毛穴レスな肌の完成です。これらの方法を実践することで、毛穴を目立たなくする効果が期待できます。

間違った毛穴ケア①毛穴の角栓（白いニョロニョ
ロ）を押し出している

毛穴に溜まった白いニョロニョロを無理やり押し出すのは厳禁です。

指やピンセットなどで白いニョロニョロを取ろうとすると、肌に強い力がかかり、毛穴の周りを傷つけたり炎症を起こしたりすることがあります。傷ついた部分から雑菌が入って炎症を起こすこともあるため、押し出すのはやめましょう。

ちなみに、この白いニョロニョロの正体は主に皮脂や角栓です。どうしても白いニョロニョロが気になるときは、無理やり押し出さずに角栓ケアをおこないましょう。蒸しタオルを顔に当てて毛穴を開き、その後に優しくクレンジングや洗顔をおこないます。

間違った毛穴ケア②美顔器の
間違った使い方をしている

美顔器は、自宅にいながら本格的な美容ケアができる便利なアイテムで、肌の汚れを落としたり、保湿ケアに使われます。毛穴の角栓が気になる方で、美顔器の一つである毛穴吸引器を使用している方も多いでしょう。

毛穴吸引器とは、空気の力を使って毛穴に詰まった汚れや角栓を吸引して取り除くアイテムのことです。指やピンセットのように肌を傷つけることがないため、負担を最小限に抑えて毛穴ケアができますが、使い方を間違えると逆効果です。

間違った毛穴ケア③頻繁にスクラブ洗顔をする

頻繁なスクラブの使用は肌を傷つけ、かえって毛穴を刺激してしまう原因となりえます。スクラブやゴマージュのように物理的に肌を擦る方法は、一時的に肌がツルツルに感じられますが、過度な摩擦によって肌トラブルになる恐れもあるため、あまりおすすめできません。

また、毛穴汚れを落とそうと、時間をかけてクレンジングや洗顔をするのもおすすめできません。肌を守るのに必要な皮脂まで落としてしまい、かえって皮脂分泌が盛んになり毛穴が開く原因となります。

間違った毛穴ケア④保湿ケアを怠る

毛穴ケアに保湿は必須です。十分に保湿できないと、肌が乾燥しハリがなくなり、毛穴が目立ちやすくなります。また、バリア機能が低下し、ターンオーバーが乱れると不要な角質が溜まり、毛穴詰まりにつながる可能性もあるので、毛穴でお悩みの方こそ、しっかりと保湿ケアをおこなう必要があります。

おすすめは、セラミドが配合された化粧水や美容液などのアイテムです。角質層にある水分の80％は、セラミドを多く含む細胞間脂質が占めています。セラミドの補給により角質層を整え、毛穴が目立ちにくい肌に導くことが可能です。

間違った毛穴ケア⑤油分による保湿をしすぎる

保湿不足はいけませんが、保湿のしすぎも良くありません。肌のうるおいを逃すまいと油分量の多いクリームなどのアイテムを使いすぎると、毛穴が詰まってしまう恐れがあります。
皮脂分泌が多めの方は、ゲルやミルクなど油分が軽めのアイテムで、化粧水や美容液の水分を閉じ込めましょう。

間違った毛穴ケア⑥紫外線対策を怠る

紫外線対策でもお伝えした通り、紫外線は毛穴の開きや黒ずみを引き起こします。そのため、毛穴ケアをしたい方は、必ず紫外線対策をおこないましょう。紫外線を浴びると毛穴が目立ちやすくなるだけでなく、たるみやシミができる原因にもなります。

いつまでも若々しい肌を保つためには、紫外線対策が不可欠です。雨やくもりの日でも紫外線は存在しているため、天気に関係なく毎日確実に紫外線対策をおこなう習慣を身につけましょう。さらに、紫外線は窓ガラスも透過するため、室内にいるときも日焼け止めを使用して肌を守りましょう。