あなたの毛穴悩みはどのタイプ?

クレーター毛穴(ニキビ跡の
凹み)
を改善するには?原因・
治し方・
対策を知ろう!

クレーター毛穴(ニキビ跡の凹み)を改善するには?原因・治し方・対策を知ろう!

肌の毛穴部分が凹んでクレーターのように見える「クレーター毛穴」は、主にニキビの強い炎症が長引いた後に見られる症状です。目立ちやすく、セルフケアをしても改善できません。
まずは、クレーター毛穴の種類や、ニキビ跡がクレーターになる原因を知って、クレーター毛穴にならないための対策と美容皮膚科で治す方法を知っておきましょう。

美容皮膚科医タカミクリニック副院長の
山屋 雅美医師が監修しています。

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クレーター毛穴(ニキビ跡の
凹み)の状態と特徴とは?

クレーター毛穴(ニキビ跡の凹み)の状態と特徴とは?

俗に言う「クレーター」は、医学的には「陥凹性瘢痕(かんおうせいはんこん)」と言い、何らかの理由で皮膚が損傷することで肌表面が凹んでしまった状態を指します。

クレーターは水疱瘡や外傷が原因となることもありますが、多くの場合は、ニキビの強い炎症が原因で生じます。ニキビの炎症によるクレーターは、ニキビができていた毛穴を中心として凹みが生じるため、毛穴が広がって凹んでいるようにも見えます。「クレーター毛穴」と表現することもありますが、「毛穴トラブル」と言うよりも「ニキビ跡の凹みのトラブル」と言った方が正しいでしょう。

「クレーター毛穴」で
よくあるお悩み
  • ニキビがあった場所が凹んでしまった
  • ニキビ跡によって肌が凸凹している
  • クレーター状にくぼんだ部分が毛穴と繋がっている
  • セルフケアで改善している感じがない

ニキビのあった毛穴の周辺がくぼんでクレーター状のニキビ跡になってしまうのは、ニキビを潰したり、ニキビの炎症の程度が重度だったり、炎症が長期間続いたりして、肌の深い層にあたる真皮にまでダメージが及んでしまったためです。

ニキビ跡などによってできるクレーターの種類は、形状や大きさによって主に3つに分類されます。

ニキビ跡などでできる
クレーターの種類
クレーターの種類 クレーターの種類

クレーターの種類①アイスピック型

アイスピック型

アイスピック型のクレーターは、アイスピックを突き刺したような小さい穴が特徴の凹みです。サイズは小さいですが、皮膚の表面から真皮組織まで先細り状に鋭く深くまで達しているタイプです。

開口部が小さいため、毛穴の開きと見間違いがちですが、ニキビができていた場所にある場合は毛穴が開いているのではなく、ニキビが原因のクレーター毛穴である可能性が高いです。

クレーターの種類②ローリング型

ローリング型

ローリング型のクレーターは、サイズは大きめですが、比較的浅くゆるやかにくぼんでいるタイプです。線維化してしまった組織が筋膜と癒着し表皮が引っ張られることで、滑らかな凹みが生じている状態です。波状の凹凸が特徴で、肌表面のなめらかな質感が損なわれることがあります。

クレーターの種類③ボックス型

ボックス型

ボックス型のクレーターは、辺縁がはっきりとして底面が平ら形をしており、垂直に凹んでいるのが特徴です。サイズは小さいものから大きいものまであります。ニキビが原因となることも多くありますが、水疱瘡が原因となる場合もあります。いずれも真皮にダメージが加わり、皮膚組織が損傷した結果生じます。

クレーター毛穴(ニキビ跡の
凹み)ができる原因は?

クレーター毛穴(ニキビ跡の凹み)ができる原因は?

クレーター毛穴ができてしまうのは、主に重症化したニキビが原因です。
そもそもニキビは、毛穴で起こる皮膚疾患で、過剰な皮脂やターンオーバーの乱れによって毛穴が塞がり、毛穴の中に皮脂が溜まることからはじまります。そして毛穴の中でアクネ菌が増殖し、炎症を起こすことで悪化していきます。

炎症が起こる前のニキビや、炎症が起きても軽度であれば、クレーター状のニキビ跡の凹みになることはほとんどありません。しかし、アクネ菌による炎症が特に激しかったり、長期的に炎症を繰り返していると、アクネ菌が分泌するリパーゼという酵素などによって毛包壁が破壊され、毛包周囲の真皮組織まで破壊してしまいます。

皮膚組織が破壊されると傷を修復しようと創傷治癒作用が働きますが、完全には修復できず後遺症として凹みやくぼみが残ってしまいます。これがクレーターなのです。その他、ニキビを爪などで潰すこともクレーターの原因となります。

クレーター毛穴は、重症化したニキビが原因と説明しましたが、顔の中でも、皮脂腺が発達している、こめかみ、おでこ、頬などはクレーター毛穴ができやすい部位です。また、皮脂が多いことが影響して毛穴が開いてしまうこともあります。

クレーター毛穴と
開き毛穴の違い

クレーター毛穴と開き毛穴は、一見して区別がつかない場合があります。特にアイスピック型のクレーターは、毛穴の開口部が小さく穴が開いているように見えるため、単なる開き毛穴と見間違いやすいかもしれません。しかし、状態は全く異なります。

クレーター毛穴は、ここまでに説明した通り、主にニキビの強い炎症によって皮膚の深い層で組織の一部が欠損することが原因でできる皮膚の凹みです。皮膚に傷跡が残った状態だと考えると良いでしょう。ニキビ跡の症状の中でもかなり重症の状態で、完治させるのは難しいため、普段からニキビにさせないためのケアが必要です。

一方で、開き毛穴は、過剰に分泌された皮脂によって毛穴が押し広げられて開いたように見えたり、皮脂の酸化が引き起こす炎症の影響で毛穴の入り口がすり鉢状に凹んでしまった状態です。また、肌のハリや弾力が低下して毛穴周りの皮膚がくぼむことでも毛穴が開いて見えます。皮膚の深い部分に欠損があるわけではないので、ひどい状態でなければ、正しいスキンケアを継続することで改善が期待できます。

クレーター毛穴(ニキビ跡の
凹み)は自力で治せる?

クレーター毛穴(ニキビ跡の凹み)は自力で治せる?

ニキビ跡によってできたクレーター毛穴を自力で治すのは難しいと言われています。開き毛穴や詰まり毛穴とは違い、どれだけ丁寧なスキンケアをおこなってもほとんど改善は見られないでしょう。ただし、クレーター毛穴に進行することを予防する方法はいくつかあります。

ニキビができてしまったら、「肌を清潔に保つ」「水分と油分のバランスを整え保湿する」「肌を刺激しない」ことを意識した正しいスキンケアと、規則正しい生活習慣、健康的なライフスタイルへの改善を心掛けましょう。
また、クレーター毛穴は、繰り返すニキビの炎症によって引き起こされますので、炎症ニキビがなかなか治らず悪化する場合は、ニキビ跡への進行を防ぐためにも、ニキビ治療を専門にしている医師が在籍する皮膚科や美容皮膚科で治療を受けて、クレーター毛穴を予防しましょう。もちろん、ニキビを潰さないこともクレーター毛穴対策に大切です。

美容皮膚科でのクレーター毛穴
(ニキビ跡の凹み)の治し方

美容皮膚科でのクレーター毛穴(ニキビ跡の凹み)の治し方

ニキビ跡の凹みであるクレーター毛穴は生活習慣やスキンケアだけで完全に改善することはできません。本格的な治療をしたいと考えているのなら、美容皮膚科を受診しましょう。

皮膚科の保険診療では、ニキビの治療は可能ですが、ニキビ跡の治療は対象外です。一方で、美容皮膚科では自由診療のためニキビの治療はもちろん、ニキビ跡の治療も受けることができます。

ここで注意したいのが、1回の治療でクレーター毛穴が完全に消えることはなく、複数回の治療が必要ということです。クレーター毛穴の状態によって適した治療が異なるため、医師の診察を受けて適切な治療を受けるようにしましょう。

美容皮膚科で治す方法①レーザー治療

レーザー治療

クレーター毛穴の治療によく用いられるのが、フラクショナルレーザーです。フラクショナルレーザー治療は、肌の表面に微細なマイクロビームをドットプリンターのように点状照射し、真皮まで熱エネルギーを与えることでコラーゲンやエラスチンの産生を促します。これにより皮膚組織を再生させ、ニキビ跡によるクレーター毛穴や開き毛穴などを改善させるものです。

フラクショナルレーザー治療に用いられる医療機器にはいくつか種類があり、中でも「炭酸ガスレーザー」はニキビ跡によるクレーター毛穴の治療に有効だと言われています。
表皮を温存しながら皮膚を内部から強力に再構築できることが特徴で、1回の治療で10%~20%が新しい肌に入れ替わると言われています。陥凹部の深さを浅くするだけでなく、でこぼこになっている皮膚を平坦にしたり、陥凹部の縁をなだらかにすることでクレーター毛穴を目立たせなくしていきます。ダウンタイムがあっても効果を求めたい方におすすめの治療です。

美容皮膚科で治す方法②ダーマペン治療

ダーマペン治療

ダーマペンは、細い針が先端についたマシンで肉眼では見えないくらい微細な穴を肌につくることで、肌が傷を修復しようとする再生力を引き出し、ニキビ跡によるクレーター毛穴や開き毛穴などを改善する治療です。

ダーマペンの針の深さを表皮深層~真皮に設定し、さらに皮膚組織の修復と再生に優れた成分を配合したヒト由来成長因子製剤を併用すると、創傷治癒能力もさらに高まり、線維芽細胞の活性化やコラーゲン生成の促進に寄与し、クレーター毛穴にも効果を発揮させることが可能となります。新しい機種であるダーマペン4に搭載されている針は髪の毛よりも細く、従来のダーマペンと比べて赤みや内出血などのダウンタイムが最小限に抑えられています。

また、ダーマペン4は先端が小さいため、目元や鼻など細かい部位まで逃すことなくしっかりと治療をおこなうことができます。併用する薬剤によって、クレーター毛穴だけでなく、黒ずみ毛穴やたるみ毛穴など、さまざまな毛穴トラブルにアプローチできる治療です。

クレーター毛穴(ニキビ跡の
凹み)になる前にニキビ対策を

クレーター毛穴(ニキビ跡の凹み)になる前にニキビ対策を

クレーター毛穴にまで進行すると、ホームケアのみで改善することが難しくなります。そのため、クレーター毛穴になる前にニキビの悪化を食い止めることが非常に重要です。ニキビができた場合は、ニキビが悪化する行為を避けましょう。

ついつい潰して膿を出したくなってしまうかもしれませんが、ニキビを潰すのは厳禁です。毛穴に細菌が入ったり余計に炎症が悪化する恐れがあります。

また、肌に刺激を与えやすいスキンケアも良くありません。洗顔するときは肌をゴシゴシ擦りすぎないようにし、炎症を悪化させないようにします。肌が乾燥するとかえって皮脂の分泌量が多くなるため、水分と油分をバランスよく補給して肌のうるおいを保つことも大切です。

ニキビの炎症がひどくなり、真皮層まで影響を及ぼすとクレーター毛穴が形成されてしまうため、炎症ニキビを繰り返している方は、早期にニキビ治療を開始しましょう。

自力で治らないクレーター毛穴
(ニキビ跡の凹み)は
専門的な治療を受けましょう

クレーター毛穴(ニキビ跡の凹み)は、セルフケアでの改善が難しいため、クリニックで専門的な治療を検討することをおすすめします。
毛穴やニキビ跡の治療は保険適用外となるため、クレーター毛穴に関する相談は皮膚科ではなく、美容皮膚科を受診しましょう。

美容皮膚科では、レーザー治療やダーマペン治療などがおこなわれ、これらの治療はコラーゲン生成を促進し、皮膚の再生をサポートする効果があります。ホームケアでは改善が難しいクレーター毛穴にお悩みの方は早めに美容皮膚科を受診して専門的なアドバイスを受けることをおすすめします。

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